結末
割れたのは、空間だった。
ケイの体に当たらないくらいで拳は止まり、
その剛腕から出た空圧だけがケイの横をすり抜けていく。
北川は躊躇したのだ。
私の思いは届いたのだろうか?
『ああああああああああああっ!!』
金属音が勢いよく近づく音。
次の瞬間、肉が裂ける音がした。
『な、、、き、、貴様ああ、、、なぜ動け、、る?』
『ケイに、、、ケイに触れるなああああっ!!』
ガチャガチャと音が鳴る。
肩で呼吸している違がそこにはいた。
彼女の剣が北川の肩を裂いた。
『ふんっ!!』
砂埃が舞う。
視界は灰色になる。
『ま、、待て!』
違の声であった。
何か大きな音がする。
石が砕けるような音。
そこから砂埃がさーっと引いていき視界が開ける。
『引小森、、、私を阻むのは、、やはり貴様であったか、、、、』
北川は肩から血を流し、壁に開いた穴から外へ飛び出した。
『に、、逃しては、、、』
違が踏み込むが、、、
『違ちゃん!!』
私が彼女を支えた。
『ふふ、、、ヨワ、、、ごめんね、、、』
『違っ!!』
崩れ落ちる違ちゃんを、ケイも支えていた。
スレイブユアセルフの創設者。
ミネはそう言っていた。
どういうことなのか。
ミネに聞けばわかる。
それより今は、、、、
『ヨワちゃん、、、よかったあ、、また会えて。』
違ちゃんの笑顔を、、見れて、、、
『お前は六村弥生だ。』
『ヨワ!!』
視界が白む。
ケイの声だけが最後に聞こえた。




