終幕の地
『・・・・おい、』
誰かの声がする。
口をもごもごする。
鉄の味がする。
『おい、、、ヨワ!』
『あ・・・ああ、、、?』
天井が見える。
白に赤い色が不規則に、飛び散ったような景色。
『ああ、気がついたか。』
『わ、私は、、、、』
【お前は六村弥生だ。】
『い、痛い、、、、』
『とりあえず良かった、、、、大丈夫か?』
『ああうん、、、』
あたりを見渡す。
白いカーテン。
規則的に配置されたベッド。
ここは、、病院だ。
病院?
病院ってなんだっけ?
『とりあえず休もう。しばらく追っ手は来ないから。』
『ああうん。』
硬いベッドに横たわる。
私は自分の手を見る。
爪には何かブヨッとしたものが挟まっている。
『気持ち悪い、、、』
『ああそうか。水汲んできてやるよ。』
ケイが背を向けたのを見て、私は爪の間からそれを取り出す。
血にまみれた肉片。
こんなものがなぜ??
口がイガイガする。
口に手を入れる。
髪の毛だ。
べたりと私の唾液にまみれている。
私の髪ではない。
『水を。』
『ありがとう。』
水を飲む。
口から鉄の匂いが胃の中へ向かっていくのがわかる。
どうしようか。
『なあ、、ケイ、、私はなぜ、、、』
『ヨワ今は休め。』
『私は、、、なんで。』
【こんなに全身血まみれなの?】
言葉を引っ込めた。
何を言われても思い出せない。
やめよう。
『なあ、私はなんでここに?何の目的で?』
『・・・・っ。』
ケイはホッとした表情をしている。
思い出せた時に思い出せばいい。
とりあえず2人生きているから。
『ヨワ。私らは戦友の違を助けに向かっている。』
『なんで、病院にいるの?』
『覚えていないか。この病院、、、この、、』
唾を飲み込む。
『北川会病院こそ、私らが決着をつけるべき場所だからだ。』




