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ワタシは

夜になる。


『起きてるかしら?』


『うん、起きてる。』


『じゃあ行きましょ?』


『どこへ行くの?私の家は、、、あれ?』




私の家はここ、、、?

あれでも、私は、、

私の家は、、




『行きましょう。』


『私は、、、ずっとあなたらの前に実体としてはいなかったはずなのに、、』


『あーーー、、、』


ケイは頭を抱えていた。

『私は、、、』



『あなたの名前は、、何かしら?』


『わ、私の名前は、、、』




唾を飲み込む。

視界が揺れる。

なんだろう。


何も考えられない。

ただわかる。

何か、私とは違う意識が私の口を動かしている。




口を閉じると視界は定まった。







『そう、、、わかったわ。だとしたら、、居場所は知っているわよね?このスレイブユアセルフの真相も。』


『スレイブユアセルフの、、、真相?そんなのは、、、』



あれ?

私が、スレイブユアセルフの真相を知ってるとは




どういうことだろう?





『じゃああなたは違うわ。はっきり断言できるわ。』


『はーーー?私が、違う?』



『そうよ。来てちょうだい。』



ケイに腕を引っ張られて外に出る。





『何が見えるかしら?』


『何がって、、、一面広がる大草原に、、川のせせらぎが聞こえて、、、』


『・・・・他には?』


『隣にケイがいる。』


『そう。それが、まずあり得ないわ。』


『どうして??』



ケイがため息をつく。

そしてこちらを見た。













『あなたはAIとしてスレイブユアセルフにいた。なのに、私の隣にいる。これはどういう矛盾なのかしら?』


『・・・・。』


『教えて。スレイブユアセルフを司るAIがなぜ、現世に実体として存在するの?』


『何を言って、、、私は六村弥生。六村心の娘よ。スレイブユアセルフでは、、、』


『審判をやっていた。』


『・・・・。』


『でも私らの側には、、そう桃色の髪をした六村弥生がいた。あなたは一体誰かしら?』


『何を言ってーーーー』




サイレンが鳴る。



『くそっ、もうバレたか!!』


『な、何のことーーー?』


『来なさい!』



ケイは眉間にしわを寄せ、

叫ぶように言い放った。




サイレンが鳴り響く。

サイレン?

この世界に?

サイレン?





しばらく草原を走ると1軒の小屋の前に着いた。

『ここよ。』


『いったい、なんなのよ、、、、』


ガラッと開く。



そこにはベッドに横たわり、

頭に何か兜のようなものをつけた

痩せ細った女の子がいた。





『これが、、、六村弥生よ。』


『は?何を言って、、、』



視界が揺らぐ。

『六村弥生は、、、わ、、わたしよ、、、』


『本当に、、本当にそう思えたのかしら?』



呼吸が荒くなる。

息が苦しい。








『いつまで!いつまで!スレイブユアセルフの世界にあなたはいるの!!ヨワ!』





そう私は、、、、






『ああああああああああああああああああああ!』



視界が揺れ、頭が割れるように痛む。

私は、、私は、、、、











   

         【お前は六村弥生だ】



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