結局操り人形だったみたいだね
『みんなっ!大丈夫!?』
『わっ!』
いきなりインカムに騒音のような声が届く。
『や、弥生!?電波妨害入ってるからって、、』
『電波妨害?そうなんですか。私はずっと皆さんの声は聞こえていたのですが、、、』
『え?こちらからは砂嵐だったわよ?』
『はあ。とりあえずケイのお姉様が見つかったようで良かったです。』
『は、はあ。』
『弥生、姿は見えないのか。こっちはお姉様のミネです。お姉様、このインカムの声の主が弥生です。』
『よろしくお願いします、ミネさん。』
『は、はい。』
ミネの表情を見る。
何か、、青ざめているというか、
震えているように見える。
『とりあえずこの先は何があるの?弥生。』
『えっと、、この先はヨワがいるはず、、、』
『早っ!さっさと連れ帰ろう!』
『そうね、、、終わらせないとこんな世界。』
弥生がポツリと呟く。
何かもの悲しそうに。
扉を開ける。
するとそこにはーーーーー
『お前たちにはここで死んでもらう。』
私は耳を疑った。
インカムからはっきりと聞こえてきた。
それは弥生の声だった。
ただ何か別の声も混じっていてーー
男の声だ。
それに気づいた時には、無数の矢が私らに向かって射出されていた。
『あーーーー』
これで終わる。
ここで死ぬ。
はっきりわかった。
『はあっ!!』
ミネが盾になった。
『おねぇぇさまああああ!!!』
『はあ、はあ、ふふ。2人とも、、、大丈夫ですか?』
『嫌っ!お姉様!血が血が!!』
『ケイ!応急処置だ!!』
『む、無理よ。ほら、こんなに血が出てる、、から、、』
ミネは倒れる。
『あっ、ああああ!』
『おい!弥生どういうことだ!!』
『う、嘘!わ、私!何も、何も知らない!』
『言い訳はいい!とりあえずミネを助けたい!どうすればいい??』
砂嵐になる。
その後ーーー
『だからお前たちにはここで、死んでもらうことにした。』
『ケイ!どうする!?』
『お姉様ああああ!!』
『くそ!おい!ケイ!しっかりしろ!このままだとミネは死ぬぞ!?しっかりしろ!』
頬を叩く。
『痛い、、、』
『ミネはもっと痛いんだ!しっかりしろ!』
『は!お姉様。。どうしよう。。』
『とりあえず傷の状態を、、、』
ミネを抱き抱える。
『はは、、、ミネお前こんな重いものつけて戦ってたのかよ、、、』
防弾チョッキのような鎧がメイド服の下から出てくる。
幸い、頭部には矢は刺さってない。
血も思ったよりは出てなく、ただ無数の矢が鎧に刺さった重みがすごい。
『ここ、、痛むか?』
『うっ、ああ、、』
『どう?違。』
『出血は問題ない。ただ矢の重みで肋骨が折れている。ここじゃあ、応急処置は無理だ。』
『どうしよう、、、』
ミネの負傷。
弥生の裏切り。
ケイが混乱している。
『ケイ。ミネを連れて外へーーー』
『そんな、ヨワはどうするの?』
『私、1人でどうにかする。』
『でも。』
『ケイ。キミがスレイブユアセルフの地下世界に来た目的は?』
『・・・・っ。』
『私はね、ただの承認欲求で来たんだよ。それはもう満たされた。あとはね、ヨワを救えればいい。ケイはお姉様を救いたかったんだろ?』
『たが、、え、、』
『それに、そんな泣きべそかいてるやつは連れてけないなあ。ケイはお姉さんのことになると、、まあ、仕方ないよね。だから!キミはキミの目的を!私は私の目的のために!』
『違、、、、わかったわ。そしたら、これ持っていって、、、』
袋を渡される。
『生きてこそだから。何あったら一回離脱して、、またトライよ。』
『ああ。また会おう!』
私は1人、すすむ。
この先にもトラップはありそうだが、、、
なんとかしてヨワを助ける。
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『あの小娘、、、運がいい。なあ、私の可愛い弥生。』
薄暗い部屋に煌々とひかるモニター。
私を見ながらほくそ笑むのはお父さんだった。




