メイドとケイ
『はあああ!』
『強いですねぇ!お客様ああああ!』
幾たびの剣戟。
金属音だけが響く。
『あなた!止まりなさい!撃つわよ!』
ケイはボウガンを構えたまま、動かない。
『ケイ!撃っちゃってよ!!』
『・・・・っ。』
『お客様あああっ!?みくびらないでください!ボウガンくらい、避けれますよ?それとも、怖いんですかあああ!?あなた見たところ弱そうですしぃ!』
金髪のショートヘアを振り乱しながらメイドは私の剣を耐える。
『アンタ、、、何ものよ。』
『あなた様こそ?何者ですか?見たところ、データ上にも存在しないっぽいですし、、、そんな人、、、聞いたことないですよ!?この世界ではっ!』
『くっ、、』
メイドの剣戟はさらに早くなる。
金属音が鳴る音が増える。
『私は!あなた様のようなアウトサイダーが来たらこうやっておもてなすよう言われてるんですよぉぉ!』
『ぐっ、、、、』
『違っ!』
膝をつく。
息があがる。
手が痛い。
血が滲んでいる。
『く、そ、、、』
『お客様はわかってるはずですよ?あなた様の剣では私には勝てない。練度が違うんですよ?』
メイドが近づく。
顔を伏せながら、
剣は力強く握っている。
あの剣の一振りで私は、、、
ヒュッ!
『あら?そちらのボウガンさん?やっと戦う気になりましたか?』
ケイのボウガンがメイドの目の前を掠める。
『はあ、はあ!はあ!』
『ふん。慣れないことして、息上がって。剣使いはともかく、あなたに戦場は似合わないですね。ご退場いただきます!』
メイドがケイに向かう。
少しずつあゆみを早めて
『ケイ!逃げろおっ!』
ボウガンしかないケイにとって
あの剣使いのメイドには
勝てない。
『死ねぇぇぇっ!』
全速力。
剣を大きく振りかぶり
ケイは息が上がっていて
でも死を覚悟してるわけでなくて
『はっ!役立たずがあ!』
『お姉様はどんな形をしていても!私の愛するお姉様ですから!!!!』
『は?』
メイドは振り下ろす腕を止める。
『お姉様はお姉様ですっ!私の愛するお姉様に変わりはありません!!』
『ケイ?何を言って、、、、?』
『お姉様。あなたならあのシャンデリアのある居間で、私らを殺せたでしょう。でもなぜ殺さなかった??』
『・・・・。』
『ちょっと躊躇ったんだと思ってます。でも私らを殺さないとあなたの立場も危ない。』
『何のこと、、、だ、、、』
『かわいそうに。顔も変えられて、あんなにきれいだった髪もこんなにされて。お姉様、、ずっとずっと会いたかったです。』
『うるさいっ!貴様など知らん!』
『いいえ!六村はあなたに整形を施したのでしょう!唯一の失敗は声を変えなかったこと!そこまでは誤魔化せません!』
『うるさい!死ねぇっ!』
『ケイ!』
剣は振り下ろされた。




