知らないトラップだよ!
『ど、どういうことよー!!』
私らは、坑道らしき場所を全速力で走っている。
『聞いてないわよ!弥生!』
『そ、そんなはずないわ!そんなところにトラップなんて、、ましてや水が押し寄せてなんて!』
『いやああ!水に飲み込まれるぅっ!違、私泳げないのよおおお!!』
『弥生この坑道はどこに繋がってんの!?』
『えー、いや、、わかんない。だって、データにないし!!』
データにないトラップか。
一歩中央都市に踏み入れた瞬間だった。街の区間がごっそり崩れて落っこちた。
『坑道だったら地上かしらあああっ!!』
『と、と、りあえずやれるのはあっ!走るのみ!』
走る。
走る。
津波レベルの水が押し寄せてきている。
飲み込まれたらお釈迦だ。
『あ、あそこに灯りが!』
『よし!飛び乗れ!』
壁面に出っ張りがあったので、飛び乗る。
『あ、、、帽子が、、、』
ケイの帽子が水流に飲み込まれる。
あっという間に見えなくなる。
『はあ、、、一体なんなのよ。』
『2人とも大丈夫?』
『ああ、うん、、なんとか。』
『でもあの量の水。何かしら。』
『地下水にしては、、、弥生わかる?』
『うーん、、、そもそも水源は広瀬川を支流にしているからあの量の水を使うとなると、、かなりの長期間の貯蓄が必要。』
『そもそもここ人住めなくない!?だって、、、入っただけで地表から崩れて。。』
『うーん。周りには何がある?』
『何って、、、あ、、』
出っ張りの後ろにはまた背丈くらいの小さな坑道らしき道が続いていた。
『道があるわ。』
『うーん。マッピングしたけど、未知領域ね。』
『えー、またかあ。』
『進むしかあるまい。』
『そ、うだね。』
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
『なんだか、どんどん道が窮屈になってるんだけど!!』
『うへえ、、、』
歩くのもしんどい。
『ねえ、ケイ。』
『な、何?』
『もし、この状況でさ、、水が入ってきたら、、』
『やめてよ。そんな恐ろしい。』
『ご、ごめん。』
こんな閉鎖空間で、、
もし、、
水が、、、、
、、、、、、
『な!何今の振動!』
『いやいやいやいやいやいや!!』
ゴゴゴゴゴゴ、、、
『ま、さかね、、、』
『あ。』
頭上の岩肌に亀裂が入る。
『ひぎゃあああああ!』
『泳げないのおっ!!!』
頭上から大量の水が私らを覆った。




