それでも助ける?
『なるほど。目的は同じだから、、うんうんわかった。でもね。』
『ま、まだ何か?』
食い気味に返事する。
弥生が目を丸くする
ため息をついて、こちらを見直した。
『はあ。AIの私でも、、わかるわ。違はコミュ障ね。話せるけど、、相手のことを察しないって。』
『はは、、、』
『ヨワに聞いたのよ。気がおけない友達を残してきたって、、、』
『違はそういうやつだ。』
『け、、、ケイ。』
『まあ、でも強い。芯が強いからこうやってこの世界で生き抜いている。』
『それもそうね。じゃあ早速だけど、ヨワ奪還の計画を立てましょう。端的にいうわ。もともとヨワのデータはこの世界にはなかった。』
『うん。』
『でも、、、最近。あるデータが生成された。なんだかわかる?』
『わかるわけ、、、』
『六村弥生。』
『は?』
『六村弥生というアカウントができた。それはもちろん私ではないわ。』
『つまり、、、』
『それは六村の要塞に居て、審判をやってるらしいわ。市民の階級を定期的に見直す業務をやってる。』
『それが、ヨワか。』
『え?え?意味がわからない、、んだけど、、』
『違、、落ち着いて聞いてね。。ヨワはヨワであってヨワじゃない。洗脳を受けて、自分は六村弥生だと思い込んでいる。』
『は、、、、な、、なんで?』
『六村の心の支えなんじゃないかしら。わからないけど、逃げられても嫌なんだと思うわ。』
『だって、、、六村にはあなたが、、、本当のあなたがいるんじゃ、、、、』
『私はただのAI。六村は実物の弥生が欲しかった。だから、ヨワを洗脳してしまえば、、良かったのよ。』
『それじゃあ!ヨワは!ヨワは戻ってこないじゃない!!』
『だから、違。あなたに問いたいの。』
弥生はじっと私を見て、問うた。
『引小森 違。あなたはヨワの人格がない、ヨワをそれでも助けに行くのか?ってこと。すぐに答えは求めないわ。よく考えてみて。』




