マジ!?死んじゃった!?
『ヨワ。こっちだ。』
『うん。』
違ちゃんは大丈夫だろうか。
『あ、、、』
『つかまれよ。』
『ごめん。』
『いや、半年も囚われだったんだろ?無理ないさ。』
よろける私をケイが支えてくれる。
『違、遅いな。』
『うん。』
『六村も強いだろうからな。』
『わかるの?』
『いや、これだけの人間を巻き込んだんだぞ?それなりの武術身につけてるだろう。』
『武術ね、、、』
『うん?』
『武術だけならこの要塞を突破した違ちゃんなら倒せそうかなって。』
『だといいが。』
『ねえ!ケイ!』
『なっ、びっくりした。』
ケイの袖を掴む。
『六村がこんな脇が甘いと思えないの。』
『なんでそう思う?』
私の肩を抱えながら、ケイは前方を見る。
『私を自死させないために、あらゆる拘束を施す男よ?』
『・・・・ヨワなんか知ってるのか?ヨミの時みたいに。』
『よ、ヨミの時は、、、あ、、、!』
足を滑らせる。
『い、痛い、、』
階段から落ちた。
ケイが段上から見下ろすように立つ。
『な、何、、、、?』
『なあ。ヨワ。どうしてあんなことしたんだ?』
『え?』
『トロールの姿に見えなかったんだろ?ヨミ。』
『うん。』
『じゃあ、、』
『ヨミがね、ケイと違ちゃんを殺そうとしていたから。』
『は?』
私はヨミとの会話を伝えた。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
『ヨミ、あなた2人にはモンスターに見えてるの。』
『知ってる。』
『話し合いましょ?』
『私は2人に嵌められた。』
『え?』
『私が死んだ後に免罪符使ったでしょ?』
『あれは、、、』
そう、あれはやっと秘匿回線が使えるようなり、免罪符を2人に渡せた。
どういう仕組みか知らなかったけど、、、
どうやらこの世界はゲームらしいから。
『言い訳は聞かない。私は2人に裏切られた!!だから!現実でも!何も報われないなら!私は悪魔になる!』
『意味わからないんだけど、、、』
『うるさい。手始めにアンタを殺す!』
ヨミは拳を振り上げる。
その瞬間、剣先が彼女を切り裂いた。
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『つまり、、、、』
『あのまま近づいてもあなた達は殺されていた。だから、私が、、、』
『そう、、、ヨワ。あなたってとても不器用ね。』
『そうかしら、、、、』
ケイは気づいたら階段を降りて私の肩を担いでいた。
『ヨワ、あなたここから抜け出せたらどうするの?』
『どうするって、、、もともと私孤児だし、、行き場ないわ。でも、、できるなら、、、』
『出来るなら?』
『違ちゃんと暮らしたいかな。でも許してくれるかな。ヨミのこと、、、』
『大丈夫よ。』
『なんで?』
『何でって、、、あなたニブイのね。』
ケイがくすりと笑う。
『な、どういう意味よ、、、』
『違が夢中になるわけだ。ふふ。』
突如、大きな揺れが私らを襲った。
『わっ、、な、、何かしら?』
『違が六村を倒したのかしら。』
『どうかしらね。』
建物の照明が落ちる。
『真っ暗ね、、、』
『まあ、あと少しよ。』
建物から出る。
要塞のまわりは城下町の体をなしていて、
人々が行き交う。
そう普段は、プレイヤーが行き交う空間のはずだった。
『何これ?』
アンドロイド型のプレイヤーは皆倒れており、地下世界自体真っ暗だった。
非常灯があちこちでついている。
『どういうこと?』
『ケイさん。』
近くにいた、モンスターと呼ばれる人がケイに声をかける。
そうか要塞の進行は彼らのおかげか。
『どうしたの?』
『急に地下世界の電気系統が落ち、アンドロイドも、、、、』
『何が、、起きて?』
また揺れた。
大地震といっても差し支えのないレベルだ。
『な、な、!』
『み、見て。要塞が、、、』
要塞の屋根が開く。
ホースが大量くっついている機械が顔を見せる。
『そういうことか!北川ケイ!貴様もモンスターにしておくべきだったなあ!?』
機械の真ん中には、ロックハートが座っていた。
『なんで、、六村が、、』
『違ちゃんは!?』
『いいか!我が要塞を攻めたモンスターたち!貴様らの英雄たる引小森違はなあ!!』
生唾を飲み込む。
まさか・・・・・・・
『このロボットがなあ!先程、焼き殺してやったわい!はーはっはっは!』




