ヨワはどこから来たの?
『・・・・。地下世界、、VRゲーム。』
『そうだ、VRゲーム。ヨワお前もそうやって、この地下世界に来たのだろう?』
『・・・・私、でも六村、あなたの言ってた国には行ったことないわ。』
『そりゃそうさ。基本的にはこの計画は、リストにある奴もしくはその子どもが対象だからな。』
『子ども、、、』
『そうだ。子どもだ。』
『そしたら、辻褄が合わないわ。』
『は?』
六村が目を丸くする。
『私は、親いないもの。私は児童養護施設育ち。』
『は、、そんな馬鹿なことあるか。』
『だって、、VRゲームなんてやったことないし、、スレイブユアセルフってそもそも何?』
『は、、、そしたらお前は一体、、、、』
六村は口をあんぐりと開けている。
『私は、ただのヨワ。』
『そうそしてーー私の大切な人。』
窓ガラスが勢いよく割れる。
そのまま入ってくる人影。
鎧に身を包み、大剣を腰に身につけて、
ミノタウロスのような兜をつけた剣士。
『き、貴様は、、、』
六村が腰のサーベルを抜く。
そのまま兜に一切り。
兜はあっさり割れた。
中から出てきたのは・・・・
『ひ、引小森、違、、』
『違ちゃん!』
『ヨワ、助けに来たの。』
『き、貴様、、この要塞の守りは鉄壁だぞ?しかも貴様のレベルは、、、そ、そんなはずは、』
『大変だったわよ?現実と同じ能力からここまで肉体を仕上げるのは。』
『違ちゃん、、嘘?アンドロイドじゃない?』
『まあ、待てよ。違。』
『け、ケイ?無事だったの?』
『奴隷からここまで来るのは腰折れたー。でも奴隷の方がいろいろ小回り聞いたから結果オーライ的な?』
『くそ!何をしてる!奴隷風情にここまでとは、、警邏兵!』
『無駄よ。全部倒したもの。アンタの部下。』
『はは!結局貴様も人殺しか!はは!血は一緒だなあ!公務員の化けの皮が剥がれたわ!貴様の親も犯罪者だぞ!?』
『だったら?』
『は?』
『私はもう捨てられたのよ。どうでもいい。でもヨワちゃんだけは助ける!そう決めたから!』
『き!さまあ!くそ!うわああ!』
『あ、逃げた。』
『ケイ!ヨワちゃんをお願い!』
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『待ちなさい!ロックハート!』
廊下をかける。
しばらくすると開けた空間に出た。
『・・・ここは?』
あちらこちらで蒸気を上げて機械音が鳴る。
ベルトコンベアに、溶鉱炉らしきものがチラホラ。
『きゃっ!』
『はは!貴様はここで死ねい!』
床が抜けて、ベルトコンベアに落ちる。
『いくら強くなったかは知らないが、、、こうなれば貴様も手も足も出まい!』
ベルトコンベアの周りは電流が流れており、
ベルトコンベアの先には溶鉱炉がある。
ロックハートは上から見下すように笑みを浮かべている。
『貴様如きにこの世界は終わらせないのだ!はーっはっはっは!!』
ゆうに6メートルはある、高低差。
詰んだ。
もうおしまいだ。
と、半年前なら考えていた。
『うらあっ!』
ベルトコンベアに剣を叩きつける。
『おしっ。これでいける。』
ベルトコンベアは止まった。
『なっ・・・・。』
『ちゃんと作っておくことね。設備投資が甘いわ。』
『はは、しかしそこからどうする?上がれまい。そのままそこで餓死することだ。』
『はあ・・・・床が抜けないか心配。』
『はあ?』
足腰に力をこめる。
ベルトコンベアがメキメキいい始めた。
『うらああああああああ!!!』
天井に届くかと思うくらいの跳躍。
そのままロックハートの後ろに着地する。
吊り橋のようになっているからか、ロックハートと一緒にベルトコンベアに落ちた。
『これでお前も上がれない。どうする?』
『なめんなよ、小娘。』
サーベルを抜く、ロックハート。
『たかだか半年で強くなった気でいるな!クソガキがあああああ!!!』
『老害は黙ってな!』
お互いに剣を振りかぶった。




