表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/96

スレイブユアセルフ計画

『よし、今日も企画を考えないとな。』



この頃の私は現場に出ず、自宅に籠ることが多くなっていた。



その企画を金田に挙げて、金田が旅行代理店に営業する。



生産管理はミーナにお願いしていた。

しかししばらくミーナは顔を出さなかった。

昼夜逆転で働いていた私は彼女がしばらく家にいる帰ってないことを知らなかった。




ずいぶんとクソな旦那だな。

今振り返るとそう思う。

人間切迫詰まると思考が低下するのな。

だって、妊婦がしばらく家に帰らないなんて。



ミーナは働いているはずだ。

あんなお腹で?

働かせていたのか?


日本なら産休に入らないとならない。

切迫詰まっているからとはいえ、、





ミーナが居ないことに気づいたのは、、、

現場に行った時だ。




『おい、ミーナは?』

『あれ。ロック。ミーナとは一緒だったんじゃないのか?』


『は、、、?』



従業員にそう言われて探し回った。

ミーナがもともと住んでた地域、近くの集落などさまざまな場所を探した。






どこにもいなかった。

どこへ行った?




探し回り、疲れ果てた俺の目の前には、大学生らが泊まっているゲストハウスがある。





『そうだ、、彼らに聞けば、、、、』




ゲストハウスは彼らの貸切で、金田が旅行事業の為に作らせたものだ。




ゲストハウスのドアを開ける。


どの部屋も真っ暗だ。



『あれ、、、?』



奥にある、リビングの先にある小屋。

納屋だ。

そのあたりから声がする。






『どうするよ?』

『いや、だってよ、、俺もまさかとは、、、』

『さすがにやべえよ。しかもさ、腹に子どもがいるって、、、』





声の主らは大学生だろうか。

納屋には窓がある。

そこから部屋の中を覗いた。






そこには、一糸まとわぬ姿で仰向けに倒れているミーナと、それを取り囲むように立ちつくす大学生たち。

ミーナは微動だにしなかった。






『やべえよ。俺、ころしちまったよ。』

『仕方ない。この女が抵抗するからさ。』

『まあ、、埋めるとしてさ。次はどの辺にしとく?』

『もう10人目だろ?さすがに病気にならないか心配だな。』

『まあ、俺らは日本戻ればね、大丈夫だから。』



















次の日、うちの事業所はニュースになった。



『昨夜、〇〇地区の会社のゲストハウスで大規模な火災がありました。観光ツアーに来ていた日本人大学生6名が死亡。尚、、経営にあたっていた金田氏によると、、、』







『なあ、金田。』


『ひっ!』


『お前今まで売春の元締めのようなことをやっていたのか?』


『ち、違う!資金繰りがうまくいかなくて、、こうでもしないと、、も、もちろん、みんな合意の上だ!』




『だったらなんでミーナは死んだ?』


『ひっ!』


『ミーナのお腹にはな、、、俺との子どもがいたんだ!!』


『ははは、ミーナも仕方なくやりたくないっていう女の子の為に代わりをしてたんだぞ?誰の子かわかったもんじゃ、、、、』


『嘘だ!!だったらなんで抵抗なんて、、、』


『ふへ、そういうプレイだったんじゃ、、、』




金田を支えてた踏み台を蹴り飛ばした。

金田の全体重が首を締め付けた。






金田の遺品を漁る。




『新興国、売春ツアー、顧客名簿。』




『こいつらが、、こいつらが!!くそぉぉ!!』



リストは数万人にのぼる。

こいつらを皆殺しにしてやる。

でもどうやる?


この国なら死体を隠したり、犯罪もみ消しくらいなら、、、




金田のPCに通知音が鳴る。





『ファッションブランド展開、、、、受注額は、、、200億。』




今更、この国の人間を使う気はない。

犯罪の温床になるに違いない。

どうしたものか、、、



妻を亡くし、

経営基盤を無くし、

ただ無謀な受注だけある状態。




『期限は5年か、、、ブランド発表まで時間があるおかげか。』




200億は前金。

金田はクソだが、ツテとかコネ作りには長けていた。





『許せない。なんとか数万人の顧客に制裁しながら、、、受注を完遂するには、、、、』



200億あれば、、、






俺は生産管理の仕事をする前にずっとゲーム会社のディレクターをやっていた。




途方もない計画だった。

だけど、日本でやるならこれだ。

悪魔のような計画。






スレイブユアセルフ計画。

頓挫したあるVRゲームのプランの実行。

この後予定していた工場開発。





日本で合法的にやるなら。

手間だが、これしかない。








それが地下世界だ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ