表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/96

引きこもりだよ!

あれから、何日が経っただろうか。



『飽きたな。』



本棚の漫画。

動画配信サイトの巡回。


見飽きた。



あれからスレイブユアセルフにはログインしていない。



ケイには悪いことをしたと思う。

たかだか、VRゲームでNPCが裏切りの姫だった。



それだけのことで、

そういうゲームだっただけだ。





しかしケイはリアルの人だ。



『ヨミは生きている!ヨワを探そう。』



そう言ってくれた。

私があそこで落ち込むのもわかっていて。

ケイは珍しく語気を強めて、私に伝えてくれた。





『やっぱり、、リアルは面倒だ。』



そう、リアルは面倒。

だけど、私はなぜモノであるヨワに心を掻き乱されたのだ?





『はあ、、、動画配信見よ。』


配信サイトのアプリを立ち上げる。

ゲームタグをなんとなくタップする。




『うん?ライブ配信?スレイブユアセルフ、、、地下世界、、、』



地下世界は大大的に宣伝されてないはずだ。

正式リリースされることになったのだろうか?




サムネをタップする。





『あ、、、れ?』




そこにいたのは、青髪のストレートヘアの綺麗な子。服装は違えど、背格好はまんま桑島ケイだった。





『皆さん、こんにちは。このライブ配信は運営に消されるかもしれません。私も命をかけてます。』



悲壮な覚悟というのか。

何か深刻な感じだ。




『このスレイブユアセルフというゲームについて。私は今、たぶん日本から配信、、できてるはず。IPアドレスはこれです。はあ、、、えっと一応日本かあ。場所は、、宮城県かあ。』





ケイは宮城県の人なのだろうか。

『えっと、、言った通り命をかけています。できたらこのIPアドレスは拡散してほしいかな。』



え。

危なくないか?





コメントを見る。









ケイちゃんかわいい。

ケイちゃん、今行くよ!

行ったら何してくれるんかなあ?





『あー、まあ来てくれると嬉しいけど、私はこれから戦わないといけないから。あと、私の仲間に伝えたい。』





私の、、仲間。





『姫さまは味方だよ。だから、大丈夫。一緒に戦おう。仲間を助けよう。』





ライブ配信はそこで突然切れた。





『あれ、切れちゃったなあ。』





ケイは突然いなくなったのに、私を仲間だと言った。

姫さま、つまりヨワは仲間。

仲間を助けよう、ヨミを助けよう。





全ては私に向けられたメッセージだ。





『ま、まあ、でもトップランカーだから!そんだけよ、、闇ギルドに入る為の仮のパーティだしぃ!!べ、別にヨワは単なるNPCだしぃ!』




パソコンを切り、布団に潜り込む。



『たかがゲームなんだから、、、気にすることはないわ、、、』




そうたかがゲーム。

パーティを組めてもただのゲーム上のこと。

本当に、リアルに会ったときに仲間かなんかは

わからないのだ。





『・・・・・。』




スマホを見ながら、寝る。

スレイブユアセルフ。


ついつい検索をかけてしまう。



パーティを組んで、

NPCの推しのキャラがいる。

ただそれだけのこと。












そうただそれだけの場所に私は居場所を求めていた。












アプリの通知がくる。

スレイブユアセルフとの連携アプリだ。

メッセージが見れる仕様になっていて、ガチャが引けて、また自分のキャラを俯瞰した視点で見るくらいは可能だ。



VRとスマホゲームの融合。

まさに現代的だ。







『助けてくださいーーー違ちゃん。』


ヨワからメッセージが入っていた。

心臓がドクドク鳴るのがわかった。

メッセージを開くと既読がついてしまう。

返事をしなくてはならない。







『はは、何を、、、ただのNPCだ。』


既読がつこうが、なんだろうか問題はない。






中身を見る。

どうせミッションの通知に違いない。







『違ちゃん。私は今、ヨミが囚われている刑務所に向かっています。ヨミはこのままでは取り返しのつかないことになります。モンスターになってしまいます。そうしたら、私らはヨミを倒すことになるでしょう。そんなことはさせたくない。だから、助けが欲しい。待っています。』













『場所はどこだろう?あれ?マップがだいたい添付されているはずなのにーーーー』





そのうち送られてくるだろう。







スマホを閉じた。










その日はなんだか、




頭の中がぐしゃぐしゃしていたからか、、、




眠ることがしんどかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ