また、私は良くない
『なあ、違。鎧とか剣重くて辛かったんなら教えて欲しかったよ。』
『べ、別に問題なかったわよ!』
『じゃあ、私やヨミが助けなかったらどうなっていた?』
『うるさい!』
『あわあわ、、、』
ヨワの家への帰り道だ。
体を休める為に、森の中で野営を作った。
夜、焚き火を囲みながらそんな話になった。
『違、私らはパーティなんだ。一連托生なんだ。困っていたら教えてほしいだけなんだよ?』
『だから、なんも困ってないって!私は強い!何か問題ある?』
『ヨワが用意した支援ユニットなかったらどうなっていた?死んでたぞ?』
『はあ?たかだか、スレイブに落とされるだけでしょ?脱獄ミッション発注して、金積めばなんとかなるじゃない!』
『そういう事じゃない。みんなで一緒に帰って、闇ギルドに行くんじゃないのか?脱獄ミッション発注して、出費増やしたら本末転倒だろう?』
『だから!強かったから!なんとかなったじゃない?剣戟だって防いでさ!』
『ケイも違もやめてよ!みんな無事だったんだから!』
『ヨミ。お前も思ったろ?違が死んじゃうんじゃないかと。』
『・・・っ。』
ヨミを見る。
右手で左の腕をキリッと掴み、唇を噛んでいる。
『ヨミ・・・?アンタも私が弱い・・って思ったの?』
『ち、違う!私は、、違に死んで欲しくなくて、、、』
『じゃあ、何でさっきから黙ってんのよ!違は強いって!強いから、パーティ組んだって!』
『違は魅力的な冒険者よ、、だから、』
『魅力的って何?私に少し抱かれたからでしょ?結局はアンタは欲に忠実なだけじゃない!!』
ヨミは顔を伏せている。
事実、ヨミの弱点を突いて堕としただけだ。
ヨミもただそれだけで、私をそういう対象として
依存しているだけ。
まじクソだ。
『・・・ヨミ。論点がズレてるから相手にしなくていい。いい?違、パーティを組んでる以上そのあたりはしっかりコミュニケーションしたいの。』
『・・・・うるさい。』
『え?』
『別にね!私は、パーティ組みたくて組んでるんじゃないの!闇ギルドに行くのに3人パーティ必要で、やってるだけ!だから、そんな助けてもらおうなんて、、、』
私はそこまで言って気づいた。
自分が話していることは、、せっかく組んでくれているメンバーの気持ちを、、、、
『こんなパーティね!ミッションが終わったら終わりよ!そうビジネスパーティだからっ!!』
初めてパーティを組んでみて、
たのしかったはずなのに。
私は、、、、
ヨミは青ざめている。
ケイはこちらを冷めたような目で見ていた。
『・・・・わかった。じゃあ、さっさとミッション終わらせようか。私らも、闇ギルド行かないと金、、ヤバいからね。』
その日以降、ケイもヨミも目を合わせることはなくなってしまった。




