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幕間 穴の底から
倉庫の石壁を見ていた、あの目を思い出す。
『ホラー』は、あの日から、俺を見るとき、必ず一度だけ止まる。
石壁の焦げ跡。
弾の刺さった木箱。
それから、俺。
順番は、いつも同じだ。
物を見て、俺を見る。
まるで、俺の後ろに、何かいないかを確かめるみたいに。
まさか、メレオスが見えている?
コードネームが『ホラー』と言うだけあって、霊感がつよいのだろうか?
考えすぎだ、と思う。
思うことにしている。
けれど、地下に戻るエレベーターの中でも、あの視線の順番だけは、頭から離れなかった。




