ある日の████ 5
サフラン色の栄光のおまけ集、その3。
ある日の████です。
これは魔族側のおまけ回です。
魔族はただ、悪の側にいただけなのか?
その答えがわかるかもしれません。
「ねえミュウ、あなたは全然魔女らしくないわね」
食べ物に困ってついてきた初日に放たれた言葉がそれか。
「なぜそう思うの?」
黒髪の少女は無垢な瞳でこちらを見て頭からつま先まで全てに指定をしてきた。
「ボサボサの頭、ボロボロの服、傷だらけの肌、靴も履いてない!こんなの魔女じゃないわ」
と、言われても世間一般ではこれが魔女なのだが…
「では、王女様にとって魔女とは?」
少女はうーん、と考える。
「お母様が言ってたけど、ぜつだい?な魔力を持って、人間も魔族も簡単にやっつけることができて、いつもキラキラした宝石を身につけてて、いたずら大好きないじわるなひと!」
うん、なるほど。
どういう教育を受けたかは知らないがだいぶ世間知らずなのは理解した。
「それで、私にどうしろと?」
「魔女らしい振る舞いとか、お洋服とか、考え方とか、色々お勉強しないとね!私もお母様から勉強しなさい、って怒られるから、一緒にお勉強しよ!」
私はこくんと頷いた。
「承知しました、王女様」
今までのように、今までと同じように。
仕えてきた主人に対する態度で頭を下げるのだった。
何故なら私はこの少女の教育係だから。
聞けばあの人は魔王で、この子はその娘らしい。
もう1人いるらしいが、姿を見たことはない。
魔女らしく、で想像するものが真反対のようだが、大丈夫だろうか。
そんな不安を抱える日々だったな。
ここで、急な告知をします。
実はサフラン色の栄光の続編となるものを執筆中です。
ある程度書けたら、サフランのように週1投稿を始める予定なのですが、その続編を読むにあたり、このおまけ回が少しだけ重要になってきます。
それは、いつミュイールとイレディアが出会うのかというところ。
話しかけている王女は紛れもないイレディアの子供で、黒髪の女の子です。
既に人間でいうところの4、5歳に相当する年齢のため、イレディアが出産して魔界の統一を始めてから数百年は経ってます。
ところが続編の王女は容姿も違うし、なんなら乳幼児の頃からミュイールがお世話をしています。
ということは、今回のお話ではイレディアの出産から数百年近く、ミュイールのいた地方からの連絡が途絶えてることになります。
イレディアが連絡が途絶えたことを不審に思って動いたのが出産のすぐ後なのか、それよりずっと先なのか、で運命が分岐してるんですね。
続編では分岐したもう片方のミュイールが主軸となっています。
いつ投稿するかはまだまだ未定ですが、サフランを知っていても知らなくても楽しめるものになるよう頑張って執筆しておりますので、長い長い長い目で待っていただけると幸いです。
もちろん、興味があれば、ですが。




