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サフラン色の栄光【おまけ】  作者: 天月 兎
ある日の████
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40/58

ある日の████ 2

サフラン色の栄光のおまけ集、その3。

ある日の████です。

これは魔族側のおまけ回です。

魔族はただ、悪の側にいただけなのか?

その答えがわかるかもしれません。

夢を見た。

遠い昔の夢だ。

前に見た時から自分が少し成長した頃か。

声をかけてくれた少年は、レオという名前で、彼は私のような奴隷なんかじゃ釣り合わないくらい身分の高い人だった。

その事を彼に伝えたのに、自分がしたいようにするんだと言って私と関わることをやめなかった。

私の母親は相変わらず部屋から出てこない。

ある日を境に部屋の隅で蹲ったまま、ぴくりとも動かなくなっている。

やがて部屋に少し変な臭いが立ち込め始めた。

当時は何も分からなかったな。

場面が変わった。

ああこれは私が14歳になった時だ。

母親の体はすっかり腐り落ちて、虫にたかられて見るも無惨な状態になっていたっけか。

そしてある夜、他の使用人に呼ばれて突然風呂に入れられた。

わけも分からないまま普段は着れないような綺麗な服を着せられて、領主の部屋に放り込まれた。

その後の記憶は無い。

気が付けば母親と同じ部屋に押し込められていた。

服は破かれ、全身を鈍痛が覆っていた。

窓に反射した自分は身体中痣だらけだ。

中でも下腹部の痛みが酷かった。

突き刺すような痛みが体の中を暴れ回っているみたいだ。

ふと変な感覚がして見てみれば、白みを帯びた血液が滴り落ちていて、パニックになった。

何が起きたかも分からないのに、やたらと恐怖を感じていて、その日は縋るように母親の死体に寄り添って眠った。

それから私は………。

ああ、ここで夢は終わりか。

本当に、本当に……。




「気持ち悪い」

はい。ミュイールの過去の続きですね。

察しのいい方は何が起きたのか分かるでしょう。

この後ミュイールが男性嫌いになる決定的な理由がこれです。

そりゃ14歳の多感な時期にこんなことされたら男性そのものに生理的嫌悪感を抱くようになってもなんら不思議ではないです。

腹立ちますねー、この領主。

魔族側とはいえ、いたいけな少女に何してやがるんだ。

安心してください。ちゃんと死にます。

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