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サフラン色の栄光【おまけ】  作者: 天月 兎
ある日の騎士団
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36/58

ある日の騎士団(談)1

サフラン色の栄光のおまけ集、その2。

ある日の騎士団(談)です。

騎士団やサフラニア全体の些細な(?)出来事が

垣間見えるおまけです。

時系列順にはなっていないので、昔のルーヴェリアのヤラカシなんかも見れたりします(笑)

俺がまだ騎士団に入りたてだった時なんすけど、どっかのバカが城の庭に火ぃつけたんすよ。

これがあっという間に燃え広がって、当時は魔術棟もそんなに強くなかったんで、割と消火に時間かかったんすよね。

そん時、庭園に王女様が取り残されてるって聞いたんすよ。

俺、助けなきゃって一心で炎ん中飛び込んで、王女様を助けたんすよね。

そん時に、顔の半分火傷して、傷残っちゃったんで、仮面で隠してたんすけど。

気味悪がる奴らって一定数いて。

そんな奴らを一蹴して、俺の心を守ってくれたのが王女様だったんすよね。

実はそん時から王女様には惹かれてて、というか、好きだったんすよね。

破天荒でいたずら好きで、城は抜け出すわ王妃教育から逃げるわ、俺は振り回されるわだったけど、そんな王女様から元気をもらってたのも事実っす。

でも、一般市民から志願して騎士になった俺と国の王女なんて、立場的に結ばれることないじゃないっすか。

だから諦めてたんすよね。

その代わりに、絶対に何があっても守るって誓ってたんすよ。

アルゼトが襲われたって聞いた時は居ても立っても居られなくて、飛び出してきちゃったっすよ。

魔族から交渉を持ちかけられた時も、王女様のためなら死んでも良いとさえ思ってたっす。

でも、死んだら守れないって、ルーヴェリア様の声が頭ん中で響いて、俺、生きるための道を探したっす。

大正解だったっすよ。良かったっす。

だってちゃんと王女様のこと守れたっすから。

俺、自分が死ぬって分かってたっすよ。

でも、守りきった後なら良いかなって思ってたんすよ。

だから、これで良かったんす。

俺は、納得して自分の死を受け入れるっすよ。

はい。テオの死ぬ直前の独白ですり

ルーヴェリアに帰国の報告を入れたあたりのものですかね。

シーフィの独白にあった通り、彼は既に死んでいたにも関わらず、気合と根性とシーフィへの愛で生きているように見せ、最期の最期まで彼女を守り抜いた騎士の中の騎士です。

お互いに両思いであったにも関わらず、お互いの立場から諦めていて、その思いは最後まで伝えられないまま引き裂かれてしまった恋…。

…お空の上で幸せになってくれてるといいですね。

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