ある日の騎士団 16
サフラン色の栄光のおまけ集、その2。
ある日の騎士団(談)です。
騎士団やサフラニア全体の些細な(?)出来事が
垣間見えるおまけです。
時系列順にはなっていないので、昔のルーヴェリアのヤラカシなんかも見れたりします(笑)
跡形もなく破壊された城の跡地。
積み重なる死体の山に埋もれた王族の死体を見て、ルーヴェリアは全てを察した。
襲撃は同時に起こっていて、自分はそれに気が付けなかった。
気が付いたところで何が出来たかは分からないが、少なくともラシェクス小国の滅亡くらいは防げたかもしれない。
ルーヴェリア「小国軍残存兵ですね。よくここまで戦いました。あれの首は私が刈り取りますので、東門から出て我が軍の庇護下に入ってください」
剣を鞘に納め、深々と頭を下げる兵士達を背に彼女は歩き出す。
建物はほぼ無いに等しく、視界は広い。
この分なら生き残りも居ないのだろう。
無造作に転がっている町民達がそれを裏付けている。
子供を庇うように死んだ女、瓦礫に潰された男、上半身の消え失せた子供。
まあ、王都が襲われればこうなるのは必至で、割と見慣れているので何も思わない。
さて、あれがリヴァイアサンか。
個体としては大きい方を寄越したな、と少し感心するくらいには巨大である。
恐らくあの片手一振りで城を粉砕したことを窺えるくらいには。
だが、言ってしまえばそれだけだ。
目の前に立つルーヴェリアに、リヴァイアサンは咆哮を…あげられなかった。
魔力で形成された刃が、鱗の合間を縫って巧妙にその首を落としたから。
核は今落とした首と両腕に1つずつ、そして心臓に3つ。
ルーヴェリア「潰れろ」
重力操作の魔術がリヴァイアサンを襲う。
体がみるみるうちに圧縮されていき、再生も間に合わないまま真珠一粒大になったと思えば、爆散。
あっけないものだ。
ルーヴェリアはリヴァイアサンの首を転移魔術で山脈に駐屯中の魔導兵達に送りつける。
──リヴァイアサンの首です。持ち帰ってください。
混乱の混じる肯定の返事を聞いた時、背後で何かが動く気配を感じた。
屍人だ。西門に向かって走っていく。
ルーヴェリア「向こうは殿下の指揮する戦線でしたね」
ついでだから救援に行こう。
きっと彼は屍人に対して"何もすることが出来ない"だろうから。
本編20話でカットされた対リヴァイアサン戦の部分です。
名前は結構でかい海龍ですが、ルーヴェリアの手にかかれば三枚おろしにして食べるのも夢じゃないくらいあっさり逝きます。
これよりアドニス君のちょっと頼りない戦闘シーンの方が私的にすごく美味しいのでバッサリカットしました。
が、ラシェクスって何が起きてああなったのか?と疑問が残ると判断しおまけ回にぶち込んだ次第です。




