ある日の騎士団 17
サフラン色の栄光のおまけ集、その2。
ある日の騎士団(談)です。
騎士団やサフラニア全体の些細な(?)出来事が
垣間見えるおまけです。
時系列順にはなっていないので、昔のルーヴェリアのヤラカシなんかも見れたりします(笑)
サフラニア王国南東に位置する熱帯の地は、ヤヤ・テフヌト族という部族が住んでいる。
かつて魔族の襲来があった折、一時的にサフラニアと同盟を結び共に戦った部族だ。
文化の違いから相容れない者同士とのことで同盟国ではなく交易相手として長年絆を育んできた。
サフラニア王国第一王子ヴィリディスが族長の元へと訪れた時、族長は何かを悟ったようにこう言った。
族長「闇が訪れる。月も星も輝きを失った暗黒がこの地を包み込む。そこに一筋の光が差すことはなく、この地はさながら冥府のそれと化すだろう」
だが、と族長は続けた。
族長「かつての我々がそうしたように、生き抜くために抗うことは不可能ではないだろう。お前達がここへ来た理由は分かる。精霊様が教えてくれるのだ、再び手を取り合い、共に戦うべきだと」
彼が、もしくは彼らに何が見えてるのかはわからない。
未来予知のような何かだろうか。
そのおかげか、とんとん拍子で再同盟の話は進んでいった。
そしてメレンデスに到着し、魔族について語られる最中に出てきた、ナギという少年の名前を聞いて何を思っただろう。
魔族の脅威に晒され、結界を破るために尽力するも届かず。
己の無力を嘆いた。
だが、彼が最期に見た光景は、一族のために力の限りを尽くしたかつての戦士の背中だった。
魔狼に臓物を貪られる音の合間に、微かに、よく頑張ったという声が聞こえた気がした。
メレンデスが襲撃を受けた時、ゲートを破壊しようとしていたテフヌト族の族長含む使者たちの死です。
本編で記憶を改竄された挙句あっさり死んだセラフィナの魅了術にまんまとやられた可哀想な人たちです。
最近のアニメでは魔術と精霊術を分けてたりしますが、彼らも利用するのは精霊術の方です。
が、精霊も力を使うのに魔力が必要です。
自身の魔力をそのまま使うのが魔術、大気中の魔力を精霊に利用してもらうのが精霊術。
この世界ではそんな風に棲み分けられてます。
そのため、ミュルクスの魔力吸収には勝てなかったわけです。
大気中の魔力もミュルクスが吸い尽くしてしまう。
無論、通信魔術も使えなければ魔道具も役に立たなくなるので、相手が悪かったですね。
そんな彼らが死の間際に見たのが地獄では無かったことだけが唯一の救いでしょうか?




