ある日の騎士団 10
サフラン色の栄光のおまけ集、その2。
ある日の騎士団(談)です。
騎士団やサフラニア全体の些細な(?)出来事が
垣間見えるおまけです。
時系列順にはなっていないので、昔のルーヴェリアのヤラカシなんかも見れたりします(笑)
一通り歴史を聞き終え、講義も終わり、宿舎に戻っていくテオの足取りはとんでもなく重い。
テオ(あんなことしてちゃぁ、そりゃ怪物だの化け物だの言われてもおかしくないっすよ…当時の兵士、大変だったんだろうなぁ…)
明日から地獄の鍛錬が始まる。
テオ(……サーシャとかいう魔女?が来て時間止めてくれないっすかね…明日になってほしくない…)
いや、流石にそれは不謹慎か、と首を横に振る。
テオ(いやだ…やりたくない…)
そこまで思った時、彼の脳裏にシーフィの姿が過った。
幼い頃から専属騎士として仕えてきた彼女が出発する時に誓ったじゃないか。
何があっても守り抜くと。
彼女は幼い頃、城内の小火騒ぎで逃げ遅れていたところをテオが助けたことがある。
その時に顔に火傷を負ったため、テオの顔の半分は仮面で隠れているのだ。
その時から、いや、それより前から、この幼い命は絶対に自分が守るんだと誓っていたではないか。
テオ(やりたくないとか、嫌だとか考える方が馬鹿馬鹿しいっすね。おーじょ様、やってやりますよ。俺は。だから、遠くから見守っててくださいっす)
いつの間にか、彼の足取りは軽くなった。
サフラニアの過去の戦いの話を聞いて、アドニスもテオも、思うところがあったということですね。
テオシフィてえてえですわ……
それでも、片や国の第一王女、片や一般市民出身の騎士、身分の差からその恋は許されることはなく……
最期はあんなことに…いやぁ、切ねぇな。




