ある日の騎士団 11
サフラン色の栄光のおまけ集、その2。
ある日の騎士団(談)です。
騎士団やサフラニア全体の些細な(?)出来事が
垣間見えるおまけです。
時系列順にはなっていないので、昔のルーヴェリアのヤラカシなんかも見れたりします(笑)
少年「おいお前、兵隊の中で1番強い奴だろ!
俺と勝負しろ!」
七年戦の間、駐屯していたエストアに住む少年が木でできた剣のようなものを片手に携えてやってきた。
歳は、ぱっと見ではあるが恐らく10〜12歳前後だろう。
声をかけられたルーヴェリアは首を傾げる。
周りに自分以外の兵士はいない。
ルーヴェリア「私ですか?」
少年「お前以外に誰がいるんだよ」
彼女は考えた。
相手をするのは構わない。
だが、殺してしまわないか?と。
とりあえず、理由を聞こう。
ルーヴェリア「何故戦いたいと思うのですか」
少年「俺の家族は魔族に殺されたんだ。俺は強くなりたくて、小さいのだけど魔物を殺して殺して殺し続けてきた。でもまだ足りない。だから兵士になって魔族を皆殺しにするんだ」
つまり、強さを認めてもらって兵士になりたいということか。
自分と同じように、家族を殺されて。
復讐心に燃えている。
ルーヴェリア「いいでしょう。では私の攻撃を一撃だけ耐えてください。そうしたら貴方を新兵として迎え入れます」
それくらいの権限は持っている。
それに現状、兵士となる人間の年齢なんて考えていられないので問題ないだろう。
少年は剣を構えている。
ルーヴェリアはその剣ではなく彼の腹部に拳を一撃入れた。
少年は息を詰まらせ後退りはしたものの…耐えている。
既に一般兵として戦線にいる兵士でさえ膝をつくルーヴェリアの拳を受けて、立っている。
素質が、ある。しかも。
少年「普通剣に攻撃すんだろ!何考えてんだよ殺す気かよ!馬鹿野郎!」
言い返す元気まであるとは。
ルーヴェリアは満足げに微笑み、彼の暴言を無視して手を差し伸べた。
ルーヴェリア「お見事です。素質があるようなので、貴方を兵士として迎え入れ、私が剣を教えましょう」
少年は痛みに文句を訴えつつ、ルーヴェリアの手を取った。
この少年が、後のクレストである。
血気盛んでやんちゃなクレストの少年時代ですね。
ちなみにこの頃のルーヴェリアは既に不死の呪いにかかっており、よく知られているベヒーモス程度ならゲンコツを一撃お見舞いすれば爆発四散させられるくらいの強さを持ってました。
殺すつもりではなかったとはいえ力加減が大の苦手なルーヴェリアの不器用さは皆さんもご存知でしょう。
つまりこのクレストという騎士は少年時代からちょっと様子がおかしかったということですねw




