ある日の騎士団 9
サフラン色の栄光のおまけ集、その2。
ある日の騎士団(談)です。
騎士団やサフラニア全体の些細な(?)出来事が
垣間見えるおまけです。
時系列順にはなっていないので、昔のルーヴェリアのヤラカシなんかも見れたりします(笑)
昼食を摂るための食堂に、アドニスとテオが並んで座っている。
第二王子と騎士団長の1人が肩を並べて座っているなんて光景を見たことのなかった兵士は、つい、2人の会話を盗み聞いてしまった。
テオ「アドニス様はあんま、驚かなかったっすね」
アドニス「師匠のこと?……僕は少し前に知ってしまってたからね」
テオ「きっと色んな痛みを味わってきたんすよね…魔族についてあんなに詳しく語れるってことは、それだけ戦闘経験があるってことで…」
それだけ、失ったものも多かっただろう。
そう思うと、流石のテオも胸が痛む。
アドニス「そうだね…だから僕達はまだまだ、もっともっと強くならないといけない…魔族に勝つためには、師匠くらい強くならないとダメなんだ。一緒に頑張ろう」
テオ「はいっす」
魔族襲撃のことは周知の事実で、会話を盗み聞きした兵士も勿論知っている。
だが、あの怪物級に強いルーヴェリアほど力がなければ、魔族との戦いは話にすらならない可能性があるとは初めて知った。
この国の兵士になった時、騎士になると決めた時、守るべきもののために戦うと覚悟は決めている。
以前と比べてルーヴェリアの厳しい鍛錬に参加する者は増えたが、まだまだ足りないだろう。逃げず現実に向き合わなくてはならないことをもっと他の者にも広めなくては。
そして魔族なんて蹴散らせるほど皆で強くなろう。
そう心に誓ったのだった。
ルーヴェリアの不死の呪いについて明かされた時のおまけ回です。
この時盗み聞きしていた兵士が、まだ訓練に参加していなかった兵士たちに声をかけ、それが広まっていき、サフラニアの兵士全員がルーヴェリアの地獄のような訓練に参加する決意をしたんです。
ある意味、ルーヴェリアとクレストが各々で単騎駆けしなくて済んだのはこの兵士のおかげです。
影のMVPですよ。
兵士の名前は作中で明かされることがありませんので、ここに書いときますね。
影のMVP:セルベイ・カーク




