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ブラとパンツ

美女の中身はキモオタ男の翼がとうとう念願の女性用パンツを履いた!

 んっ? 何だこれ、すげえ履き心地良い。

 脚を交互に持ち上げてみた。

 生地が肌触り良いし、フィット感も凄く良い。

 タイトなイメージがあったから意外だ。


「翼殿、おパンツ似合ってるなり」


 隣のマドリーを見ると、ふりふり付きの桃色パンツを履いていた。


「マドリーも似合ってて可愛いよ」

「むほほ、おパンツ履くとますます女性になった実感わくなり」

「だよねー、じゃあ次はこれ!」


 床ある水色のブラジャーを手に取った。


「それがしはこれなり」


 ロリで微乳なマドリーは黒いスポーツブラ、さすが俺の作ったキャラだけあっていい選択だ。


「むほっ! むほ! 困ったなり」


 スポーツブラを首から被ったマドリーが腕を通そうと四苦八苦している。

 それを手伝おうとしたがブラのゴムがきつくてなかなか通らない。


『あ~、もう見てられない~! あたしが教えるわ~』


 小物置きに載せといたTSガンからご教授の声。


「お願いするなり、碧殿」

『マドリーちゃ~ん、まずはブラを左右に広げて床に置いて~』

「こうなり?」

『うんいいわよ~、その上に立って足を通して持ち上げて~』

「はいなり」

『そして片っぽずつ腕を通せば出来上がり~』

「すごいなり、碧殿!」

『えっへ~ん、中学まで使ってたからね~』

「へえー、お前中学までスポーツブラだったのか」


 碧が目をひん剥いてこっち見た。


『何よ~、文句あるの~!』

「いや別に、っていうか何怒ってんの」

『怒ってないわよ~!』


 それで怒ってないなら全人類怒ってないことになるけど。

 まあいいや、俺もブラ着けてみよ!

 むぅ、これがブラ。

 もっとふにゃふにゃしてるかと思ったが結構しっかりしてるな。

 どれ、まずは片方ずつ腕をブラに通して……両手を後ろに曲げてホックを留める……ん? 何か難しいんだけど。

 って、腕曲げるのきっつ!


「翼殿、手伝うなり?」

「頼むよマドリー」


 ふう、自分で着けられないのは悔しいが初めてだしな。

 って、碧が口隠してニヤついてる!


「むほ? みっつ留めるところがあるなりよ?」

「え? じゃあ真ん中にして」

「はいなり」


 んぐっ!? 入りきらなかったおっぱいがブラに食い込むぅ!


「ちょっとストップ!」

「は、はいなり」


 そうか、ホック留める前におっぱいをブラのカップにしっかり収めないとダメなんだ。

 どれ、かたっぽ入れて、もうひとつも入れて……んん? サイズあってるブラなのに上手く収まらないな。

 まあいいや。


「オッケー、マドリー」

「はいなり」


 んぐっ、結構な圧迫感!


「留めたなりよ」

「ありがと」


 そう言って鏡を見る。

 何かブラから胸がはみ出てカッコ悪い。

 装着後はみ出た部分を詰め込む作業が必要なのか。

 どれどれ……ん、んん? むにむにして中々入らない! 


『着け方が間違ってるから当然よ~』


 腕を組んだ碧が冷めた目でこっちを見ていた。


「そ、そうなの?」

『そうなのっ! マドリーちゃ~ん、ブラのホック外して~』

「は、はいなり!」

『いい~? まずは軽く前屈みになって~』


 ブラを持ったまま言われた通りの姿勢を取る。


『胸を下から収めるように~ブラのカップを当てて~』

「こう?」

『うん、そのまま両手で押さえながら体上げて~」


 背筋を伸ばした。


『はいマドリーち~ゃん、ホック留めて~』

「はいなり!」


 お、さっきと違って上手く収まった感じ。


『肩紐掛けて~』

「ほい」

『そうしたら最後の仕上げ~、どっちかの肩紐掴んで~』

「じゃあこっち」

『もう片っぽの手を体の脇にやって~、収まらなかった肉をぐぐ~っとカップに収める~』

「こ、こう?」

『上手いじゃない~、もう片っぽも同じようにやってハイお終い~』


 言われるままカップに押し込んで鏡を見る。


「おお、すっげー!」


 ブラにきっちり収まった胸に見とれちゃう。


「最高だよ、さんきゅ碧」


 いろんなセクシーポーズを取ってみる。


『どういたしまして~、っていうか時間制限あるんだから早く服決めてよ~』

「そうだった! どれ試着試着」


 メイド服、アイドル服、可愛い制服、チア服、ブルマー、スク水を試してみた。


『そんな服あるとかアンタのゲームらしいわ~』

「ふふふ、こういうのもあるぞ」


 ボディラインを強調する青のラインが入った全身黒タイツを見せた。


『何よそれ~、いかがわしいわね~、まさかソレ着て冒険するつもり~?』

「うん」

『魔王の前でもソレ~?』

「うん」

『防御力いくつなのよソレ~?』

「マドリーが魔王倒すからそういうのはいいんだよ」


 呆れ顔の碧を無視しながらラバースーツを装着、鏡を見た。


「おおっ、予想以上にカッコいい! そしてセクシー!」

『や、やっぱりいかがわしいわ~! 何か羽織りなさいよ~』

「それじゃこのセクシーな体が隠れて勿体ないだろ」

『この世界へ来る前は人いない道ばっか選んでガッコ行ってたのに~、随分な変わりようね~』

「これがTSの力だよ、ちょっとは理解した?」

『ますます理解出来なくなったわ~』


 とはいえ確かに何か羽織った方がいいかな。

 それも魔王の前でバッと脱ぎ捨てたらカッコイイやつ。

 おっ、これいいんじゃない?


『あ、ポンチョ~?』

「どう? 全身タイツにポンチョの組み合わせ、よくない?」

『何でそんな地味なの選ぶのよ~、もっと可愛いのにすればいいのに~』

「このガンマン的なポンチョがセクシー全身タイツに合うんだよ」

『果てしなくキモ~』


 そこへマドリーの弾んだ声。


「見てなり! それがしはこの服に決めたなり!」

「おっ、半袖体操着に膝上の黒レギンス! わかってるねー!」

「むほほ、ありがとなり」

『ちょっとマドリーちゃ~ん、しっぽでレギンス履けてないじゃない~』

「この店でしっぽが出るよう加工してもらおう」

「うんなり」


 こうして満足のいく格好になった俺達は道具屋を後にした。


「じゃあミーシャちゃんのトコに行こう」

「はいなり!」 

中身はキモオタ男の翼とマドリーがブラと女性用パンツでウルトラご機嫌。

ミーシャの家に向かうが、そこで難題が。

更には別な脅威も、次回「魔王軍四天王襲来」に続く。

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