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お嬢様は魔法使い(3)

実は魔法には属性というものがあり、それぞれ使える魔法が決まっている。


そして私は世にも珍しい全属性。

どの属性の魔法も使えちゃうんだってさ!

あのゼファールも光魔法だけは使えないんだって。

光魔法は基本的に王族が受け継ぐ魔法らしいから、きっとクリスは使えるんだろうな。

そんな王族に受け継がれる魔法を私が使えちゃっていいのか分からないけど、まぁ「時の客人」ですから?

仕方ないよね☆



ちなみにわたしが今日までに習得したのは、風・水・音・光属性の魔法!

他にも火だったり、土だったりいろんな属性の魔法があるらしい。

早く全使えるようになりたいな〜。


そんな事を考えているとエリックに早速釘を刺された。


「姉さま?たしかに姉さまは魔法がお上手で飲み込みも早いです!しかし魔法の勉強は始めたばかりなのですから、絶対に無茶なことはなさらないようにしてくださいね!」

「大丈夫よ、エリック、私は基本的にラッキーガールだからね!なんとかなるわ!」

「あ、いえ、そうじゃなくてですね……」


エリックは全く真意が伝わらないことに思わずため息をつく。

こうなった姉は誰も止めようがないと、この数ヶ月で気がついてしまったエリックはもうなるようになるしかないと人知れず腹を括っていた。




最近ジェラルドの姿が見えないと思ったら、悪の巣窟を見つけ出し、密偵として潜り込んでいるらしいのだ。

やはり彼は忍者?

ただの執事ではなさそうだが、聞いた所で教えてもらえる気はしなかった。だから今はまだ聞かないでいる。

彼の話だと、奴隷の密売をしているのは「フォーリア商会」という所らしい。


父様がジェラルドからこの報告を受けている時、かなり衝撃を受けていた。

なにやらこの国で3本の指に入る大きな商会であり、貴族向けの商売を得意としているらしい。贔屓にしているわけではない我が家でも利用した事がある位、貴族界ではメジャーな商会なんだって。フォーリア商会の店舗は街の中心街にある。あんな街のど真ん中で堂々と人身売買が行われているなんて誰が想像できただろう?

この事実を知っているのは、私、父様、クリス、エリック、ジェラルド、ロビン、そしてゼファールだ。


この事件を解決するにあたり、攻撃魔法や防衛魔法を習得することは必須だった。

しかしただの公爵令嬢である私が…この年齢で、攻撃魔法を習得するにはそれなりの理由が必要だった。

無理やり理由をつけて隠し通すより、事実を話して協力してもらう方がいいと考えた結果だった。

ゼファールは嫌がったけどね。


ちなみにロビンはとにかく怪我の回復に努めてもらっていた。

彼は獣人だから回復能力が高いのか、ほぼ全快していたけれど、敵の本拠地に乗り込む際には同行してもらわなければならない。


万が一獣人の子が捕まっていたとして、同じ人間の私では説得できるかわからない。

怖がられて逃げられてしまっては元も子もない。

わたしはとにかく魔法の練習を繰り返し、なんども作戦を練り直した。

そしてついに来たのだ、そう、決戦の日が!!!!!



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