第80話 決戦の後始末
ウォレンを撃破した後でアリスが出て来た。
「い、いやぁホントに倒してしまうとは思わなかったよ」
「半分以上僕の仲間のおかげなんですけどね」
「それはそうとこの男爵は国家転覆罪だ。これから僕らが調べることが山ほどある」
しばらくして今度は洗脳されていない方の騎士たちが来てウォレンとフリージアを担ぎ上げて行った。
「一応は丁重に扱わないと。うるさい連中がいるからね。それじゃ僕は少し早いけど行かせてもらおうか」
アリスはぺこりと頭を下げて部屋を出て行った。
ハロルドの方はホムラに詰められて大変だった。
「それでハロルドアンタ何人倒したの?」
「10人っす」
「甘いわね。アタシだったら倍倒せてるわ!」
「それはアンタが化け物だから……」
「うるさいわね。とっとと鍛え直しに行くわよ!」
そのままハロルドのことを引きずっていく。その前にこっちに来た。
「ふ~ん。アンタが帝都ギルドマスター。レンね?」
「は、はい!」
背筋が伸びる。
「それでレイナと大喧嘩した命知らずとも」
「え?何でご存じなんですか!」
「そりゃアタシの友達の一人だからね。それじゃまた会うかもしれないわね」
ホムラは僕にハイタッチをした。痛い!ハイタッチの威力じゃないよ。
そのまま去っていくのを見て僕は帝国にはもっと強い人間がまだいるんだなと恐れを感じた。
まぁそれは良いとして問題は僕の身体に絡みついているルナだ。
「あぁ……至高ですわぁ……」
「止めろショタコン吸血鬼早く刑務所に入れ!」
「そーだそーだ!」
マリアとサラが引っ張って剥がす。ルナは諦めて牙を抜いた。
「あぁ……相変わらず美味ですわねぇ」
ルナは顔を赤くして微笑んでいる。
一連の様子を傍観していたネコマールが尋ねる。
「あの相変わらずってルナ殿は吸っていたのでござるか?拙者途中加入故知らなかったのでござるが」
「えぇ。レンちゃんがこの屋敷に来た時からずっと吸ってましたわ。それこそ3歳とかから」
「うん。ずっと屋敷に通っててそれで読み書きとか教えてもらってたお礼に……」
その言葉を聞いて一同は凍り付いているようだった。
カナタが口を開く。
「そう言えば本当に田舎の平民出身でこの年だと言うのに何で普通に読み書きできるのかと思ってたら……」
「まさか変態趣味の伯爵令嬢に唾を付けられていたとは」
ワイルズもそれに従って口を開く。
「あぁ!ご心配なく血液童貞は頂きましたが、下の方はまだ清潔ですわ」
「「それは関係ないわ!」」
マリアとサラがルナを引きずって揉めているようなので僕は去ることにした。その前に挨拶をしないと。
「せっかく宴に招待したがこうなってしまうとは余も不覚であった」
「いえそんなことないですよ。料理もおいしかったです」
「ふむ。それは嬉しいぞ。余はこれから整理しなければならないのでこんな形での見送りになって申し訳ない」
「いえまた後でお会いしましょう」
「僕もその整理を手伝うよ。だからまた会おう」
「はい!」
僕は二人と固い握手を交わした
帰り道で僕はアーロンたちとも話す。
「あ、あの何かありがとね皆」
「い、いえ俺様達がやったことなんてあの隊長に比べれば大したことないですぜ。なぁルドルフ」
「あぁそうですそうです。俺たちも羽を伸ばしてましたから」
他のメンバーも同様のようだ。
「これはこれは英雄殿達ではないでござるか」
アンドレが現れ膝まづいた。
「先のカーム湖での件本当に感謝しますぞ。父も喜んでおりました」
「あ、いや俺様達はただ相手を追い払っただけで……」
「いえいえこれはリザードマンとして大恩に報いたく存じます」
「は、はぁ……」
「それを表すため我、アンドレもギルドの末席に加えてくださるようお願いしたい。しっかり働きますので」
え?アンドレが仲間になるの?!僕は別の驚きに襲われた。




