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第78話 帝都警邏隊長ホムラ・ヴァーミリアン

 帝都警邏隊。それは皇帝のお膝下である帝都を守護するために設けられた警備組織。重要施設や王侯貴族の帝都での屋敷が集中しているだけあってその防衛体制はすさまじく務める騎士にも相当な技量が求められる。


 ではその帝都警邏隊を統べるものはどのような筋肉ゴリラなのだろうと思うだろう。真実は否決してそんなことは無いし、バカに間違ってその言葉を彼女の前で言おうものなら刹那の間に身体が空を飛んでいるだろう。




 魔術師は地獄を見た。ある日扉を叩かれた。しかし反逆者の魔術師は敵と感じ開けなかった。


「お~い開けてくれないのか~」


 魔術師はその鈴のような声色を聞いて死を察した。


「お、お前は……」


 コンッ。その軽い音だった。しかし数秒後には扉が吹き飛んでいた。


「ただのノックだって言ってんのに」


 粉塵の奥に見えるのは小さい身体。ツインテールの髪の毛。見た目にはただの少女に見えるだろう。しかし彼女こそ帝都警邏隊隊長にして、扉を破った犯人……




「ホムラ・ヴァーミリアン女子爵……」


「やっほ~何してんのかな?アタシの守護する帝都でさァ」


 彼女は軽い言葉を話す。武器は持っていない。いや彼女には必要ないのだ。


「それは新時代を作るため……ゴホッ!」


 魔術師の身体は吹き飛んだ。辺り一面に動揺が広がる。


「メ、メスゴリラが来たァ!今すぐ回避姿勢を取れ!」


「メスゴリラってなにさ。それより質問に答えなよ」


 ホムラは魔術師の足を掴むと奥に投げつけた。


 その衝撃で魔術師は全滅してしまう。


「ちぇっ。つまんないの話も聞けなかったしさ」

 ホムラは他の拠点に移る。




 次の拠点では大魔法の弾幕に覆われた。しかしそんなもの彼女の拳の一振りでかき消されてしまう。


「だからさ。アタシに魔術が聞くと思ってるの?」


 彼女は武器を持たない。なぜなら武器は壊れるからだ。だから己の肉体を使う。細身の身体だがその中には強力な加護と巨人にも遜色ないパワーが秘められている。そんな彼女の手足は世界に現存する神器にも及ぶと言われている。彼女は生まホムラがらの怪物なのである。




 三つ目の拠点の魔術師を締め上げた時アーロンたちと合流する。


「レ、ホムラ嬢……相変わらずの戦姫っぷりで」


「誰かと思ったらアーロンさんじゃない。レイナは元気?」


「えぇアンタが散々しごきあげたおかげで俺様以上の怪物になりかけてます」


「ふ~んそれは良かった」


 どこも良くねぇよ!と一同は突っ込みかけたがここは共通の敵を倒すために協力しなければ。


「それで何か問題でもあったの?」


「えぇ。結界がライゲート公の屋敷に貼られていて中で反乱がおこっているとか」


「あぁ、ハロルドのいるところね。何でアタシを呼ばなかったのか知らないけど……それで皆で助けに行くと」


「そう言うことになります」


「じゃアタシも行こうかな。丁度暴れ足りなかったし」


 アンタが行ったら屋敷半壊するわ!とみんな思ったが口には出せるわけもない。

 こうして最強の狂戦士が味方に加わった。


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