第51話 vsドラゴン
しばらく経ってから僕が周りを見回すと……
「レンちゃん!スライム倒したよ!」
「巨大魚の討伐完了でござる!」
「ワイバーン倒すのにこれだけてこずるとはな。終わりましたよマスター」
「レン!私はゴーレムを倒したぞ!」
「俺様の力は世界一!」
既に五体の魔物は破っていたらしい。
「良くやった皆!そして……次は僕らの番だよ。ジョージ、ケルン、ルナ」
「了解しましたわ」
「「おうやるぞ旦那!」」
「ククク……まさか俺の部下共がここまで情けないとは。失望した!失望したぞ」
グラントはドラゴンに乗ってこちらを見下ろしている。
このままでは上から一方的に魔法を撃たれて終わりだ。逃げ回るだけでは遥か上の存在にダメージ何て与えられない。
「私は吸血鬼ですから上空に飛べますけれど。マスターはどうしますの?」
「このサソリメカには飛行機能があるはず……あ!このレバーだ!」
僕がボタンを押すとガシャンガシャンとメカが変形し何か両脇に巨大な円形のものが現れた。中には刃みたいなものが入っている。
「マスター!そのボタンを押すとそのプロペラが動いて上空に動けるわ!」
フィオナが後ろから僕に指示を出す。言う通りにボタンを押すとプロペラとかいうものが動き出す。
「旦那俺らも乗るぜ。できるよな?」
「えぇ四人までなら乗れるわよ」
僕の後ろにジョージとケルン、そしてシルフィが乗り込み上に飛んでいき、ドラゴンと同じ高さになった。
「フン。急ごしらえの飛行方法でどこまでやれるかねぇ。全員焼き払え!」
グラントはそう笑うとドラゴンに指示を出した。ドラゴンは火炎を溜めると一気に吐き出した。隣に飛んでいてルドルフと戦っているワイバーンの何倍もの規模の炎だ。
「ここは俺が防ぐ!」
ジョージが立ちふさがり大盾で防いでいく。僕は後ろから加護を与える。今までアーロン、マリア、ネコマール、ルドルフ、サラ、フィオナに分けていたが。その分を無くし僕ら5人に集中させる。
「私が隙をつくよマスター……」
シルフィは飛び上がって盾の上からグラントに矢を射かける。
「おのれこのクソアマァ!」
グラントは怒るがその隙に後ろからルナの毒牙が襲う。
「これでも食らいなさいな」
ルナは下から剣で切り裂きに行く。
「追い払え!」
その一言でドラゴンのしっぽがルナを襲ってくる。
「キャ~!」
「ルナお嬢!大丈夫か?!」
「えぇ死ぬかと思いましたわジョージ。流石にこのドラゴンに特攻を仕掛けるのは自殺に等しいですわねぇ」
ルナも流石に退却するしかない。
「ならまずは将を討とうぜマスター!」
ケルンはドラゴンに飛び掛かろうとするがジョージは止めた。
「待て!相手の様子がおかしいぞ」
「まさかここまで舐められるとはな。だが俺にも奥の手はあるさ」
グラントはそう不敵な笑みを浮かべた。




