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第45話 対決!極悪テイマーグラント

「まさか帝都から来た奴はこのガキなのか?」


 黒衣の男は僕を見て嘲る。いいさ見ていると良いよ。



「丁度良い。このガキから餌にしてしまえ!」


 巨大魚が僕に大口を開けてくる。


「うわぁあのガキが食われちゃうよ!」


 リザードマンの人々は慌てるが僕は気にしない。なぜなら……



「レンに近づくなぁ~!」


「魚を狩るのは猫の役目でござる」


 マリアとネコマールの剣が魚を受け止める。


「今度はこっちの番だオラ!」


 巨大な盾を構えたアーロンが突撃し魚を湖にはじき返す。


「大丈夫かマスター」


「うん。全員集合しているとやっぱり安心感があるよ」



 サラが俊足でギルドに戻っていたメンツを掻き集めて来たのだ。僕、サラ、シルフィ、ネコマール、アーロン、ルドルフ、ルナ、マリア、フィオナ、ジョージ、ケルン、そしてリリカ。このメンバーが勢ぞろいすれば大体の敵には余裕で勝てるだろう。



「おのれボディーガード共を連れていたか……」


 黒衣の男は困惑する。


「ボディーガードじゃないよ」


 僕は周りを見渡して言う。


「皆僕の大切な仲間だからね」



「ふん。いい仲間にだけは恵まれているか。だが運は悪かったなお前らはここで仲良く死ぬんだ」


 黒衣の男の発言にフィオナが疑問を投げかける。


「は?いくら何でも巨大魚一匹とアンタ討伐するのにこの人数なんだからけちょんけちょんになるのはアンタよ!」


「ハッハ~俺の話をどこから聞いていたかは知らないがね。この魚も帝都侵攻計画の一ピースに過ぎないんだよ!」


 男はそう高笑いをし、両手を叩いた。



 すると周囲の空気が一変する。


「こ、これは……まさか」


 僕は最悪の想像をしてしまう。


「冥途の土産に自己紹介。俺はグラント。天下無敵のテイマー様だァ!」


 その瞬間


 空に紫色をしたワイバーンが出現する。


 左側には巨大なサイ型の怪物が出現する。


 右側には巨大な粘性生物が現れる。


 地面にはゴーレムが出現した。



「なっ……」


「そして仕上げがこれだァ!」


 そして後ろからこの前帝都に来たのとは少し違うドラゴンが出現した。



「マスターマズいですね。この質の魔物を六体もテイムしているなんて……」


 僕の隣でルドルフが魔導書を構えながら告げる。


「一体も逃すわけにはいかないですわね。一体でも帝都に侵攻されたらダメージがもの凄い」


 ルナも日傘で浮かびながらそう厳しい顔をする。



「まぁまずはこのガキを殺せば連携も取れなくなるだろうよ。さっさとこのガキを殺せぇ!」


 グラントの命令で六匹の魔物は僕に向かっていった。



「ネコマール」


「言われなくても聞いているでござるよ主殿。マリア殿、アーロン殿。この魚は拙者に任せ、お二方は協力して残りの魔物を止めてくだせぇ!」


「「了解」」


 マリアとアーロンはネコマールに全てを預け、それぞれの敵に向かっていった。



「ならば俺も行きますかね。マスター」


 ルドルフは印を結ぶと地面に紫色の浮遊魔法陣が出現する。それで上空に浮上していき、上空のワイバーンに向かい合った。


 僕が周りを見渡すとゆっくり僕に向かってスライムが進んでいた。だが……


「逃がすわけないじゃんね」


 サラのナイフがスライムに突き刺さった。と思ったらぐにゃりと歪んだ。


「避けられた……」


「あちゃ~。さっさと処理しよ」


「アタシも行くわ」


 フィオナとサラはスライムに走って行った。



 しかし脅威はそれだけではない。ゴーレムの巨岩の腕が振るわれ、サイが突進してくる。


 しかし……


「まったく。巨大な相手を狩るのは騎士の務めだろう?」


「何でも吹き飛ばす突進か。俺様の力とどちらが強いか決めるかァ!」


 マリアの剣が巨岩を受け止め、アーロンは身を挺して突進を受け止めていた。


「さぁ旦那。行きましょうぜ」


 ジョージに肩を叩かれ僕は前を向く。あのドラゴン、そしてそれを操るグラント……前はアーロンやマリアの協力もあって倒せたが今は互いに強力な相手にぶつかっている。ここは自分たちで倒さないと……


「じゃあ行こうか。ジョージ、ケルン、ルナ、シルフィ。リリカは後方の支援に回って回復していって」


「分かりました」


「「「「はっ!」」」」


 僕らはドラゴンを見上げた。



 激闘が始まる。

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