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第34話 あまりにも危険すぎる研究所(中編)

 僕らは奥に案内されたが、あちこちに機械が転がってて足の踏み場も無い……


「これ邪魔じゃない?」


「あ!踏むんじゃないわよ痛いし。爆発するから」


 そんな危険物をあちこちに撒かないでよ!踏んだらどうするのさ。

 そんなことを思いながら適当な場所に座った。


「ふむふむ。あ~これは……こう組むのよ」


 フィオナは部品を掴んで組んでいく。手つきは凄くスムーズだ。


「スムーズですね」


「大体機械なんて皆似たり寄ったりの物よ。古代から続く変な技術もあるけどある程度は継承されてるわ。アタシは研究もしてるしね」


 そう言いながら彼女はゴーグルをして機械のねじを締めていく。


「このスムーズさを他にも活かせればいいんですがね。フィオナは魔導工学技士で魔導士やってた俺とは旧知の仲なんですが生憎この性格でして」


 ルドルフは周囲に転がった物を見ながら言う。


「これとか何だよ変な形の銃だな」

「あ!気を付けなさいそれは魔導銃よ!ちょっと強化してあるけどね」


 銃口から急にビームが出てネコマールに襲い掛かり、それを笠で受け止めた。


「ちょルドルフ殿!急に新参の拙者を撃つこともなかろう!」


「だってこれ触っただけで弾が出るんだぜ?下手な暴れ馬よりたちが悪い」


 笠の陰から姿を現したネコマールにルドルフはそう告げる。


「そ、そんな……フィオナ殿これは危険すぎるでござる!」


「あ~あ~!黙ってなさい猫男。っとできたわまずこれが古代魔導砲ね」


 できたのは青色の砲台だった。砲台の下には車輪がついていて移動できるようになっている。昔は馬に引かせて動かして砲撃したり、レールに乗せて壁の上から砲撃したりしていたと歴史書には書かれている。


「これをどうやって動かすんですか?」


「これは魔導砲だけどさっきの魔導銃みたく魔力を放出するんじゃなくて中に砲弾を詰めて魔素の爆発で撃ち出す仕様ね」


「ふ~ん。砲弾を撃つんだ」


「そうね。色々撃てるわよ。仕込み砲弾とかそこにいる猫男とか丁度いい砲弾ね」

 フィオナはネコマールの首根っこを掴んだ。


「何をするでござるか!」


「何って人間大砲よ、獣人大砲って言った方が良いかしらね。昔は良く行われていたらしいわ」


「今は時代が違うでござる!拙者は死にたくないでござる!」


 ネコマールは騒ぎ散らかす。


「あの流石に僕の仲間を砲弾に使うのは止めてください」


「あら?じゃあアンタが砲弾になる?」


 フィオナがそう言うとルドルフが慌てて止める。


「それをしたらウチのギルドメンバーの女どもが血相を変えて襲って来て俺とネコマールまで半殺しになるからやめろ!」



「何よいい方法だと思ったのに……砲弾を探してくるわ。確かこのサイズのはどこかに余ってたはずよ」


 フィオナはため息をついて廃材の中に突入していった。


「いや……この状況じゃ砲弾もしけてると思うがね……」


「どちらにせよ拙者が撃ち込まれないだけマシでござるよ」


 ネコマールは安どの表情を浮かべる。しかしその雰囲気も次に聞こえるフィオナの

「キャー!」っと言う一言で崩壊したのだった。

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