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第31話 流浪剣士ネコマール加入

 斬られた男を見て残った男は腰がすくみ這って逃げ出していった後でネコマールは振り返る。


「これにて恩義を返させていただいた。では失礼仕る」


「待って!」


 僕は去ろうとするネコマールの肩を掴む。


「止めないでくだされ。拙者は当てもなく彷徨う流浪の剣士。風に従うのみ」


「お代を払ってくれ」


 僕がそう言うとネコマールは無視して歩きだそうとする。


「では失礼!」


「させるか!アーロン!」


「分かった」


 アーロンがネコマールの首根っこを掴み上げる。


「わ~!虐待!いじめ!お巡りさ~ん!」


 ネコマールは騒ぐがこっちはそんなことを言ってられない。


「僕らがギルド団員だよ!」


「……」


 ネコマールは黙る。


 アーロンが懐をまさぐるとがま口財布が出て来たが中には雀の涙ほどしかない。

「てめぇ金ねぇな……」


「うっ……そうでござる。拙者は東方の国で仕えていたものの主家は落ちぶれ、クビを切られここに流れ着いたでござる。先も何も食べていなかったところを助けていただき恐悦至極でござる」


 どうやらネコマールも流浪のお気楽旅だったらしい。でもこの剣術は相当なものだ……欲しい。


「ねぇネコマール。良ければ僕が君の今日の飯代を建て替えようか?」


「ちょレン!それは甘すぎるぞ!」


「そうだ。コイツを甘やかしても碌なことは……」


 二人が止めるが僕は続ける。


「代わりに僕が君の主になるよ。一緒にギルドで働こう」


「それは本当でござるか……」


「うん。このケルベロスには色々な仲間がいるし日本刀を使えるネコマールも役割を持てると思うんだ」


 するとネコマールは目に涙を浮かべてこう宣言した。


「かたじけないでござる。レン殿、いや主殿。このネコマール主ことレン殿の懐刀として努力するでござる」


「と言うわけで拙者は流浪剣士ネコマールと申すものでござる。本日より主殿の紹介で本ギルドのメンバーとなりましたゆえ以後お見知りおきを」


 ネコマールはそうギルドの床に膝まづいた。


「ん~?よろしくね~」


「まぁ頑張りなさいな。私たちと仲良くしたくださいまし」


 サラとルナは歓迎して迎える。



「この男はレンにツケがあるからな。その分沢山働いてもらおう」


 マリアはネコマールにそう言ってくる。


「お?新しい仲間ですかマスター」


 ルドルフが紙袋を抱えて奥から出て来た。


「うん。ネコマールって言うんだよ」


「よろしくでござる……っとこの匂いは!」


 ネコマールは紙袋を手に取る。


「これインスタントの煮干しラーメンでござるか?」


「あぁそうだぜ。向こうの角のパチ屋で取って来た」


「何と!ルドルフ殿もパチンコを!」


「あぁ。競馬競輪何でもありだぜ!一緒に行くか?」


「了解したでござる!」


 そうして意気投合したルドルフとネコマールはルンルンと出かけようとして後ろからマリアに首を掴まれた。


「まだ話は終わってないぞ?」


「「ヒ、ヒィ!」」



 ハハハやってるね。さて話はこれからだだって今までになってジョージの遠征の話を聞いていないんだから。


「ジョージ。この間のダンジョン探索について聞こうか」


 そう言って僕へ目の前にいたジョージに尋ねた。

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