オダマキー私ー
第四章 オダマキ
彼女から久しぶりにメールが来た。
先生が学校からいなくなって半年近くが経とうとしている。最近話していなかったから、彼女の心が入れ替わったかと思っていた。でも、彼女はまだ引きずっていた。
「もし暇だったら答えて。先生を愛するって罪深いのかな。」
彼女は半年以上変われていなかった。私は、彼女の思いに気づけていなかった私を恥じた。
「前も言ったじゃん。愛する事自体に罪はない。そこからのあなたの行動によっては罪だって。」
彼女はきっと今までの恋とは比べものにならない感情を抱いているのだろう。愛とは何かを考えているのだろう。
「高校生の間は思いを伝えることも絶対にしない。生徒として最低なことはしたくないから。ただ、いろいろあって好きになる事を否定された気持ちになってて…。」
私は彼女を見捨てようとは絶対に思わない。彼女は私より恋愛をしてきた。そんな彼女が困っているという事は、私が見捨てたら自殺でもしてしまいそうで。見捨てるなんて、体が震える行為だ。怖かった。
「ごめん、私が先生を好きな訳でもないし、貴方と同じ心を持てるわけでも無いからどうしてあげることもできない。話を聞くだけならできるよ。」
女性ならきっと話をするだけで少しは気持ちがリラックスできるはず。彼女は話を聞いてもらうだけでスッキリしてきたはずだ。きっと。
私はここ最近、枕に頭を埋める事が癖になってしまっていた。




