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赤いアネモネ  作者: サイダー
12/13

フクジュソウ(3)ー僕ー

※性的な表現あります

久しぶりに僕から彼女に話しかけたことがあった。

「男子がエロビデオを見る事についてどう思う。」

僕が彼女にそう聞くと、彼女は、は?とも言わんばかりの顔をしてきた。

案の定、彼女から「は?」と返事が返ってきた。

「いや、純粋にどう思ってるか気になるだけだよ。」

僕がそう言うが、彼女は凄く困惑していた。確かに僕も、公共の公園のベンチで呑気に話すような内容ではないと思う。

「脳みその中、変態な事しかないの。変態要素以外何かないの。」

彼女はとっても失礼だ。僕が、エロい事を考えていない日がないわけないじゃないか!

「目の前の滑り台してる女のコに触りたいとか思ってないから。触るのは成長されたぐらいが丁度いいから。君の以外触らないから。」

彼女は僕を無視した。頭おかしいんじゃないの、とオーラで伝えてきた。

僕は彼女が聞いてなくても続けて話した。

「じゃあそのエロビデオで、僕がレズものしか見ないって言ったら。」

彼女は目をこれ以上開かないというぐらい開いて僕を見てきた。困惑を超えると人間は目が限界まで開くらしい。

「何、なんて答えたらいいの。なんて答えてほしいの。」

「素直な感想と助言をください。」

彼女は何か考えている。考え込んでいる。

彼女は悩むときこんな顔をするのか。それにしても真剣だ。何こんな変な質問に真剣になっているのか、僕にはわからない。

数分ぐらい考えて、やっと彼女が答えた。

「あなたはどういう目的でレズビアンものの動画を見てるの。」

考え込んでそのこたえかよ。僕はこたえた。

「何かノンケのセックスって気持ち悪く感じてしまうっていうか。自分がするってなったら気持ち悪いとは思わないんだけど。」

彼女はうげっ、変態野郎め、と言ったがその後真面目な顔して言った。

「実はね、自分、バイセクシュアルなんだ。黙っててごめん。だから、あなたの気持ちが理解はできるし、自分にとって同性愛って普通だから何か思うとか思わないとか、何にもないかな。ただ、こんな公共の場でその話はやめよ。」

僕は驚いた。彼女はカミングアウトのタイミングを間違ってる気がする。

「確かに、そんな性別に関する事を話すなら、もう少し人のいないところで話すべきだったよ、ごめん。」

彼女は呆れていた。僕は一体何を間違ったのか。

「アホなの。エロとかエロとかエロとかの事。あの子に聞こえてたらどうするの。」

女のコのお母さんだろうか、大人がこちらを見てきた。不思議そうに睨みつけると女のコを連れて帰っていった。

僕は大きな勘違いをしていた。彼女は僕の話す内容について呆れてきたのか。

あっさりとカミングアウトしてきた彼女だが、思えば隣に両性愛者がいる。なんとも不思議な感覚になった。

「女性を好きになる気持ちって、男が女を見るのと変わらないの。」

僕は気になった事を彼女に質問した。彼女は親切に丁寧に答えてくれた。

「その辺の感覚は人によると思うけど、自分は半々かな。可愛いとか、胸がでかいとかも見るけど、自分の場合はその人の魅力に惹かれることが多いかも。行動とか、表情とか。」

ただ、彼女は男が女を見るときは、容姿しか見てないと思っている。それは大きな勘違いだ。そこも男の中で別れてくるポイントだ。

「てか、両性愛に抵抗ないんだ。」

彼女は僕に聞いてきたが、ここまでレズものを見てて抵抗があるとか言えない。そもそも抵抗はない。理解はしにくいが。

「僕は同性とかはよくわからないし、僕は女の人しか好きにならないけど、いてもいいとは思ってる。」

彼女は何故か声を出して笑い始めた。彼女のテンションにはついていけない。頭がおかしいのではないのか。

「上から目線に聞こえたけど、なんか真面目に考えてて、新しい一面が見れたかも。」

僕はそんなに真面目に見られてなかったのか。ショックを受けた。

ただ、自分の彼女が両性愛だろうと、彼女が好きなのには変わりはない。彼女がいてさえくれば、僕はそれで良かった。

僕は彼女に抱きついて、そっと好きだよと呟いた。

彼女は公園ということもあり少し抵抗していたが、諦めたのか、僕に抱きついてくれた。

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