クロの修行 昼
朝ごはんは、師匠が作ってくれたのはフワフワしのパンに肉と野菜が挟まったものだった。
「これはサンドイッチと言うものだ。食べてみろ」
僕はサンドイッチにかぶりつくと目を見開いてしまった。これまでの人生で一番美味しい食べ物だったからだ。僕は泣きながら一つのサンドイッチを食べてしまった。師匠は何も言わなかったが心なしか嬉しそうにこちらを見ていた。
朝ごはんが終わると師匠は昼の修行を始めるといい懐からクナイを二本出した。
「これはクナイと言う刃物だ昼はこれを使い修行する」
「...はい...」
「これを持て」師匠はクナイを僕に渡し立ち上がった。
「昼の修行は俺にクナイを当てる事だ。でも魔法は禁止だ、己の力のみで俺にクナイを当ててみろ」
「...はい...」
「それでは修行開始」師匠がそう叫んだ瞬間クナイを逆手に持ち、師匠の腹を狙い横に切り裂くように振った。しかしバックステップ一歩で躱されたが、これも計算内。今度は首に突き刺すように右に振るが驚いた事に師匠は右に回って避けしかも、避け際に蹴りを一発入れられ2~3m飛んでしまった。
「なかなか筋はいいが、もっと早く振らないと今みたいに避けられるぞ。それからいつも相手の攻撃にも気を配れ」
「...はい...」
僕はクナイを持ち直すと身を低くし走り出し今度は足を狙ってクナイを横に振った。師匠は軽く飛び躱されたが、地面に着地する瞬間足を狙い回し蹴りを放つ。これは確実に決まった僕はそう思ったが、当たる瞬間師匠の足が消え次の瞬間には僕の足の上に立っていた。
「うむ、今のは良かったぞ」師匠の目が少し笑っているように見えた。
「ならこれはどうかな?」師匠は僕の足の上に立ったまま顎に蹴りを放った。首を思いっきり後ろに下げると同時に師匠の蹴りが顎に入りそのまま回転しながら10mほど飛ばされ木にぶつかった。
「...グハ...」
口から肺の空気が抜け、血を少し吐いてしまった。さらに腕が折れていて変な方向を向いていた。
「すまない。少しや....」師匠が謝ろうとしていたが途中で僕の腕を見つめ苦笑いをしていた。
師匠があまりも驚いているので僕も腕を見てみるとみるみるうちに腕が元に戻っていた。10秒もすれば完璧に元に戻っていた。
「はは。これはチートすぎだろ...でも、これなら少し激しくしても平気だな」
師匠は苦笑いを浮かべながらも嬉しそうに呟いた。
「さあかかってこい」
この後、3時間僕が気を失うまで修行は続いたが師匠に当てるどころか擦りすらもしなかった。




