クロの修行 朝
次の朝起きると何やら木でできた寝床に魔物のブランケットを掛けられて寝ていた。目をこすりながら起き上がると師匠が朝食を作ってくれていた。
「...師匠...おはよう...ございます...」
「うむ。すぐそばに池があるから顔を洗ってこい、朝の修行だ」
「...はい...」
師匠は口調も態度も冷たいがなかなか世話を焼いてくれる。そんな事を考えていると池に着いた。なかなか大きな池で半径1kmくらいはあるな。それに水もなかなか綺麗だ。魚が泳いでいるのが良く見える。服を脱ぎ池の中に入る。
「...はあ...なかなか...気持ちい...うわ!...」
体を洗っていると大きな黒いワニが殺意丸出しで食いかかってきた。顎を大きく引いてバックフリップで避けたが下手をすれば死んでた。大きさは3mくらいで、肌は岩のようにゴツく、目は赤く、口がものすごくでかい。師匠が言っていた”朝の修行”はこいつか。
「...いいね...」
僕もちょうど”忍術魔法”を試してみたかったところだ。
このクロが戦っているワニはブラッククロコダイルと言うロッククロコダイルの上位種だ。肌は金よりも硬く、目には恐怖の状態異常にする効果がある。
最初に動き出したのはクロだった。
「[水鼠:大]」クロがそう呟くとクロの影が一瞬揺らぎ中から水でできた1m位の鼠が出てきた。
「...噛め...」クロが呟くと[水鼠]が走り出しブラッククロコダイルに噛みつこうとした。しかし、ブラッククロコダイルは尻尾を大きく回し[水鼠]の腹をめがけて振るうと[水鼠]は水しぶきとなった。その瞬間を見計らってクロは「[針]」と呟くと水しぶきが一瞬で水圧の針となりブラッククロコダイルを襲う。これにはさすがに反応しきれず顔面に受けてしまったブラッククロコダイル。顔じゅうに穴が開き、片目も潰ぶれてしまっい血も尋常じゃない量が流れていたが戦意を喪失せずクロに走ってきた。
「...ここまで...生命力が高い...計算外...でも...[風蜂]...」
クロの影がまた揺らぎ3匹の小さな風で出来た蜂が出てきてブラッククロコダイルに向かっていった。
「”死神の鎌”」
クロがそう呟くと[風蜂]は黒い霧に包まれた。そして[風蜂]がブラッククロコダイルを刺した瞬間。
ドターン 大きな音を立てブラッククロコダイルは地面に突っ伏したまま息絶えた。
「...はあはあ...やっと倒せた...」
そう呟くとブラッククロコダイルに近ずいて行き死骸をくまなく調べていた。
「顔の傷は...貫通してる...でも...[風蜂]に刺された跡が...ない」
”魂”を攻撃するとはこうゆうことだったのか。
クロは満足したのか立ち上がり、疲れた体をひきずるようにして一馬の元までもどった。
「...師匠...今...戻りました...」
「おお、戻ったか。随分疲れた顔をしているな」
「...はい...魔力を...使いきりました...」
「そうか、なら食事の後は体を鍛えることにしよう」
「...はい...」
まだまだ、1日は始まったばかりである。
[魔力が上がりました 2805→3306]




