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異世界盗賊団〜女神と勇者からチートを盗め〜  作者: エムジェイセブン


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第7話 民家略奪

外敵を防ぐ役割の城塞都市を突破できたのでそこから先の町や村は守りが薄かった。マルミーエ国を弱体化させつつ軍資金を調達するためにジャックたち盗賊団は民家に押し入る。ユウキ隊長の協力もあって邪魔する者はいない。


住民「…」

サラ「そうそう。武装した奴らが自分の家に入ってきてタンスを漁っても怖くて文句を言えないよねぇ。でも安心しな。今後の生活に困るほどは取らないのが盗賊の嗜みってやつさ。死なれたら次から取れないからね。アハハッ!」

トニー「確かに…嗜みだけにっ!」


なんの抵抗もなく盗賊としての仕事をこなしていると一般の冒険者パーティーも民家に入っていくのを見かけた。


トニー「彼らも盗賊ですか?」

サラ「魔王を倒すという名目で供出させてるのさ。でも取りすぎたら自分たちが討伐される側になるから小銭やゴミしか持っていけないんだよ。洞窟探索で得られる金額より民家から得られる金額の方が上回ったらまずいだろ?」


民家に盗みに入るとそれぞれの家庭の事情からこの国の子供に対する扱いがわかった。


トニー「戦争で親を亡くした子供が路上生活しているのをよく見かけますね。どこかの家庭に拾われても満足な食事をもらえず学校にも行かせてもらえないみたいですよ」

サラ「親を戦争に利用された子供を見捨てたりぞんざいな扱いをすると次に戦ってくれる奴らが本気で戦ってくれなくなるってのに」


盗賊団が一通り盗み終えて次の町に移動しようとした時、1人の男が彼らの前に立ちはだかった。


勇者ショウ「俺は女神から召喚のチートを授かったショウ! この国を治めるリガンさまからの命令でお前たち盗賊団を討伐する!」

サラ「リガンってのが次のチート勇者かい?」

ジャック「ああ。どうやらそいつは俺たちの行動を監視するチートらしい」

勇者ショウ「お前たちの相手はコイツだ!」


勇者ショウは魔法陣を発動させた。そしてその魔法陣から体長30メートルほどの赤いドラゴンが出てきた。


勇者ショウ「ファイヤードラゴン! 奴らを焼き尽くせ!」


現れたドラゴンがブレスを吐いた。ジャックたちはそれをすんでのところで回避する。


ジャック「チッ!」


ジャックが素早くドラゴンに斬撃を与えたが浅い傷しか入らなかった。これから熾烈な戦いが始まると誰もが思ったその時、横槍が入った。


魔術師「アイスニードル!」


20人ほどの魔術師が一斉にドラゴンに向けて魔法を放った。


勇者ショウ「なんだと!」


串刺しになったドラゴンが倒れる。そして勇者ショウは大勢の騎士に囲まれて拘束された。それを見ていたジャックたちの前にまた新たに1人の男が現れた。


大臣「はじめまして。私はマルミーエ国で大臣をしていた者です」

ジャック「していた?」

大臣「この戦いはあなた方が勝つと確信したので早めに仲間に加えてもらおうと私兵を連れてやってきました」

サラ「まだマルミーエ国との戦いは始まったばかりなのに随分と思い切りがいいね」

大臣「立場上様々な情報が入ってきますからね。わかっていないのはトップのリガンとその配下だけですよ。全てを見通すチートが聞いて呆れます」


ジャックたち3人は顔を見合わせて頷いた。


ジャック「いいだろう。この戦いに勝ったらマルミーエ国はアンタに任せよう」

大臣「ありがとうございます。ではさっそくこの勇者のチートを奪われては?」


ジャックが精霊の指輪をかざすと騎士に取り押さえられている勇者ショウと精霊の指輪が光る。これでまたチートを盗むことに成功した。


勇者ショウ「うぐぐっ…リガンさま…申し訳ありません」


勇者ショウが連行されていくと大臣が話しかけてきた。


大臣「そうそう。お三方にプレゼントがあるのでついて来てください」

ジャック「プレゼント?」

大臣「ふふふ…気に入ってもらえると思いますよ」

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