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異世界盗賊団〜女神と勇者からチートを盗め〜  作者: ジェイセブン


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第4話 論破勇者

勇者ロン「もぐもぐ…こんな朝っぱらから迷惑な奴らじゃな」


勇者ロンは腹ごしらえをしていた。どうやら盗賊団が勇者ロンの守るヌスンダーヨ国に攻めてきたようなのだ。


兵士A「盗賊団の人数は数百人程度だそうです」

勇者ロン「ほっほっほっ。盗賊団なんぞ論破のチートを使って恥をかかせてやるわい!」


勇者ロンはもともとトラレッタ国の軍師だったがトラレッタ国がクーデターでヌスンダーヨ国になったときにその優秀さを買われてヌスンダーヨ国の軍師になっていた。


勇者ロン「飯を食い終わったしぼちぼち行くかのう」


盗賊団を待ち受けるために前線の砦に到着した勇者ロンを兵士たちが迎え入れた。


兵士B「勇者ロンさまだ! また論破を見られるぞ!」

勇者ロン「ソースはあるんじゃろうな?」

兵士A「おじいちゃん! 目玉焼きならさっき食べたでしょ!」

兵士C「ギャハハ!」


勇者ロンは論破のチートで兵士たちに大人気だった。そしてそこに盗賊団が現れた。


ジャック「ここに次のチート勇者がいるのか」

サラ「なんでも口が上手い爺さんらしいよ」

トニー「爺さんは論破じゃなくて畑でも耕してろってはたいてやりますよ! …畑だけにっ!」


勇者ロンは戦いを始める前に言葉で敵の戦意をくじくため前に進み出た。それに応じてジャックたち3人も前に出る。盗賊団とヌスンダーヨ軍が見守る中で両者の論破合戦が始まった。


勇者ロン「異世界転生した盗賊団とは貴様たちじゃな! よそ者が異世界で好き勝手にやって恥ずかしくないのか! 腐敗したトラレッタ国を倒して新たな国を立ち上げた我らの邪魔はさせんぞ!」

サラ「人からもらったチートでイキってんじゃないよ。好き勝手やってるよそ者はアンタも同じだろ? それにあたしたちはアンタと違って女神からチートをもらわずこの世界の人たちと対等の条件で生きてるんだ」

ジャック「勇者ロンといったな。お前はトラレッタ国に恩があるからトラレッタ国を再建したりそれを滅ぼしたヌスンダーヨ国と戦わなければならない立場にあるはずなのになぜヌスンダーヨ国と仲良くしているんだ?」

トニー「人前に出てきて恥ずかしくないんですかね」

サラ「ああ、ひょっとしてトラレッタ国をヌスンダーヨ国に売ったのはアンタかい?」

ジャック「そうだとしたらまた同じことをするだろうな。例えば孫娘あたりを別の国に嫁がせるとか」

勇者ロン「そ、そんなことは…」

兵士A「そういえば勇者ロンさまの孫娘のバレッタさまが敵対勢力に嫁いだという噂を聞いたぞ」

兵士B「またクーデターを起こして今度は自分の国にするつもりか!」

兵士C「いつも偉そうなことを言っておきながら盗賊と同じじゃないか!」

勇者ロン「ま、待つのじゃ…これは敵の罠じゃ!」


ヌスンダーヨ軍の兵士たちが勇者ロンを取り囲んで怒りと軽蔑の目で睨みつける。


兵士A「殺せ…勇者ロンを殺せーっ!」

勇者ロン「ひぃぃーっ!」


勇者ロンがヌスンダーヨ軍に襲われているところを見ながらジャックは精霊の指輪をかざす。勇者ロンと精霊の指輪が光ってチートを盗むことに成功した。


ジャック「泥棒が論破なんてできるわけないだろ」

トニー「論破する人が逆に論破されるとダサく見えますよね」

サラ「まあ、あたしたち悪党は暴力で戦ってるから論破なんて無意味なチートだけどね」


こうしてジャックたちは戦うことなくチート勇者を倒した。


???「バカな! 我ら四天王の筆頭である勇者ロンが倒されたというのか!」

???「あ、慌ててはいけません。次は私がなんとしても彼らを止めてみせましょう。女神さま…この私にご加護を」

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