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異世界盗賊団〜女神と勇者からチートを盗め〜  作者: ジェイセブン


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第2話 エルフの森襲撃

ジャック「これが精霊の指輪か。魔法図書館の情報は本当だったな」

サラ「それが相手のチートを盗む魔法の指輪かい?」

トニー「図書館に忍び込んだだけに感無量ってね!」


ジャックたち3人は200人の盗賊団を率いてエルフの森を襲っていた。レベル上げをした後に情報収集をして計画を練り仲間を集めて戦争を仕掛けたのだ。


サラ「もうこんな所に用はないね。エルフの注意を引きつけてる手下たちに撤退の指示を出すよ!」


目的を果たした盗賊団が引き上げようとするとエルフの女王が部下を引き連れて現れた。


エルフの女王「薄汚い人間どもが我らの神聖な森を土足で踏み荒らしおって…生かして返すでないぞ!」

サラ「フンッ! お前たち! やっちまいな!」

手下A「わかりましたぜ姉御!」

手下B「ヒャッハー!」


襲いかかってきたエルフの女王の部下たちは親衛隊らしくレベルが高いので盗賊団は苦戦を強いられた。しかしここでも魔法図書館の情報が役に立った。


親衛隊A「うっ…くうっ!」

親衛隊B「じょ…女王様…ぐふっ!」


盗賊団と戦っていた親衛隊が次々と倒れ始めた。


エルフの女王「ど、どうしたのじゃお主たち!」

ジャック「エルフは体が弱いと聞いたから毒を使わせてもらった」

トニー「武器に塗り込んであるのでかすり傷だけで死んじゃいますよ」


親衛隊は無力化されてもはや立っているのはエルフの女王だけだった。


エルフの女王「争いを好まず自然と共存して質素に暮らしている我らの森を襲うとは…欲深き人間どもめ!」

サラ「アンタたちエルフのそういうところを向上心が無いっていうのさ!」

トニー「私たちがこの指輪を使って遊んでいるところを森の中から指をくわえて見ていてくださいよ。……あっ、指だけにね!」


盗まれた精霊の指輪を見たエルフの女王はニヤリと笑って言った。


エルフの女王「人間に精霊の指輪は使いこなせんぞ?」

ジャック「知っている。この精霊の指輪で盗んだチートをエルフ以外が使おうとすると使用者の命を奪うらしいな。しかし盗むだけなら問題ないはずだ」


撤退するジャックたち盗賊団を見ていることしかできなかったエルフの女王は怒りに震えた。


エルフの女王「おのれ…このままでは済まさんぞ!」


仕事が終わってエルフの森を出た盗賊団は盗品の品定めをしながら馬車で近くの町に向かっていた。


サラ「指輪以外の収穫は少なかったねぇ」

ジャック「わかっていたことだ。町に着いたら山分けするぞ」

トニー「風呂に入りたいんですけど異世界には風呂が無いんですよね」


のんびり馬車に揺られていた3人だったが手下の1人が慌てて報告してきた。


手下A「お三方! 後方からモンスターの大群が迫っています!」


驚いて手下の指差した方向を見ると確かにモンスターたちが盗賊団に向かってきていた。それは先ほど出たエルフの森が完全に隠れる程の大群だった。


ジャック「女王からの追っ手か!」

トニー「ゴブリンにオークにウルフにスケルトン…数が多すぎます!」

サラ「全部の相手はできないよ! どうするんだい!?」


この場を切り抜けるためにジャックが指示を出す。


ジャック「俺に考えがある! このまま全力で町に向かえ!」


盗賊団は足の速いウルフを剣や弓で対処しつつ近くの町へ急いだ。そして町に到着するとそのまま町の中を駆け抜けた。


ジャック「町を盾にして逃げるぞ! 町の連中に顔を見られるなよ!」


ジャックの指示で盗賊団はフードで顔を隠して町を通り過ぎていった。町からかなり離れた所で後ろを振り返ってみると町がモンスターに襲われているところだった。


サラ「危ないところだったね」

トニー「今のうちにここを離れましょう」


盗賊団は窮地を脱した。そして3人は精霊の指輪の使い方を相談する。


トニー「これでチート勇者から女神のチートを盗めるんですよね」

サラ「チート勇者はチートを交換できるらしいけど取り上げちまえばこっちのもんさ」

ジャック「それに文献には精霊の指輪で女神に会うことができると書かれていた」


女神から盗む。3人の冒険の目的は最初から決まっていたのだ。

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