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異世界盗賊団〜女神と勇者からチートを盗め〜  作者: ジェイセブン


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第1話 異世界盗賊団結成

サラ「チッ…しくじったねぇ…」

トニー「サラの姉御! 大丈夫ですか!?」

サラ「見ての通りさ…あたしはここまでみたいだね…ジャックの奴はどうだい?」

トニー「ジャックさんはもう息を…」

サラ「…くっ! あたしが水道の蛇口は金になるなんて言ったばっかりに…」

警察官「いたぞ! こっちだ!」


蛇口泥棒の3人に追いついた警察官たちが銃を向ける。


サラ「トニーの坊や…アンタだけでも逃げるんだ…」

トニー「なにを言ってるんですか! サラの姉御は私が守ります!」

警察官「撃てッ!」


警察官たちが彼らに全弾を浴びせた。サラと彼女を守ろうと盾になったトニーが既に事切れていたジャックの側に倒れる。


サラ「うぐっ…蛇口じゃなくてご当地マンホールにしておけば盾にできたねぇ…」

トニー「蛇口だけに愚痴がでる…なんてね…ぐはっ!」


こうして3人は盗んだ蛇口の山に埋もれるように終わりを迎えた。そして暗闇の中を彷徨っていると何者かの声が聞こえてきた。


女神「……さい…起きなさい。ジャック、サラ、トニー」

ジャック「うっ…」

サラ「…あたしたちは死んだはずじゃ」

トニー「ここはどこですか?」

女神「ここは神の間。あなた方の友情に敬意を示して異世界転生させてあげましょう」


女神の登場に驚いた3人だがサラがすぐに反応した。


サラ「フンッ、これが異世界転生ってやつかい」

ジャック「なんだそれは?」

サラ「女ばかりいる世界に行くってことさ」

トニー「社会の闇を感じますね」

女神「剣と魔法が使えて楽しいですよ」


話を聞いたジャックは胡散臭いと思ったが仕方がないのでこの話に乗った。


ジャック「まあいいだろう。お前たちも異存はないな?」

サラ「あいよ」

トニー「2人の行く所なら!」


転生に納得した3人に女神がオプションの説明をする。


女神「チートという特殊能力を私から授けることができますがなにがいいですか?」

ジャック「そんなものはいらん」


ジャックがチートを拒否したことに女神は驚いて聞き直した。


女神「チートを使わないと大変ですよ」

ジャック「他人にもらった力で活躍しても俺たちが強いという証明にはならない」

トニー「そうそう」

サラ「あたしたちを舐めるんじゃないよ」

女神「…わかりました」


3人が光って異世界に向かう。それを見届けた後に女神は呟いた。


女神「チートを与えて彼らを利用するつもりでしたが失敗ですね」


異世界に転生した3人は職業を選択できるジョブシティからのスタートだった。チートを拒否した関係からか誰かの体を乗っ取ったのではなくて元の自分たちに近い体が新たに生成されたようだ。


サラ「ここで職業を決めて周辺で軽くレベル上げするらしいよ」


その辺の民家から盗んだ金でそれぞれが自分の職業と武器を決める。


サラ「あたしは軽い武器しか使えないからダガーで盗賊だね。ねぇジャック! アンタはこの中で1番体格がいいから剣士にしなよ!」

トニー「私は弓兵として援護射撃を担当しましょう」

ジャック「決まりだな」


次にレベル上げの話になる。


ジャック「レベル上げってのはコツとか注意点はあるのか?」

サラ「闇雲に戦っても効率が悪いんだよ。生態調査をして出現率とか強さに対して経験値効率のいいモンスターを探すのさ。それと宿屋とか回復ポイントに近い所だと全力で戦えるからオススメだよ」

トニー「キラキラした奴を倒すんですよね」

サラ「違うよ。あーいうのは効率が悪く設定されてるんだよ。他のモンスターの価値がなくなるからね。キラキラしてるのはあたしらを誘ってるのさ」


サラの説明を聞いたジャックは今後の方針を決める。


ジャック「俺たちは盗賊団だ。場所や相手を問わず盗む。だが戦いになったときのためにサラの助言を利用して効率よくレベルを上げておくぞ」

トニー「サラの姉御には頼りにしてますよ」

サラ「アンタたちをあっという間にカンストさせてやるさ」


こうしてジャックとサラとトニーの3人は異世界盗賊団を結成した。


???「フフフ…またこの世界に勇者が現れたようじゃな」

???「でもチートを拒否したみたいですね」

???「愚かな…チート無しでチート勇者の我らが支配するこの世界に来るとは…」

???「女神さまのために我ら四天王がチートの力を見せてやろう」

???「フッフッフッ…アーッハッハッハッ!」

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