第2話 当たり棒集め
◇
魔改工場長がサイクロンプスを渡した後の次の日。戦塾第五基地の庭に友司と綱士がいる。
「成長したなあ」
アマゾポリスにいて見ることができなかった友司は相棒の種の木を見ている。木は綱士と同じくらいの高さで形が変わっていき、若い女性の顔と裸体のようになっていた。
「花が咲きそうなんだ。早く咲かないかなあ」
世話をしている綱士は恋人のように思っている。女性の股間のような形になっている部分に蕾がある。
「この蕾を見ながら食べるアイスは格別だ。花を見て食べたら、もっとおいしいはず」
綱士は蕾を見ながら黒蜜バナナ味のアイスキャンディーを舐めた。
「ペンギンアイスか」
友司はアイスキャンディーを見た。
「そう。黒蜜バナナ味はカブトムシがくるほどのおいしさ」
景品だけでなく、お気に入りの味があるほど人気がある。友司は平気だが春とは思えない夏のような暑さでアイスは売れている。
「当たり棒の数でこういう景品がもらえるよ」
ペンギンアイスを買った時につくカタログを渡した。
「いろいろあるな」
カタログを見ているとコブラミアが出現した。
「これは懐かしい。古代兵器があるとは」
「古代兵器だって!?」
カタログに古代兵器があったので出現し、彼女のとんでもない言葉に驚いた。
「色と形が少し違うが同じだ」
コブラミアは古代兵器を指さした。
「変なペンギン人形」
「化石族との戦いで人間が使った古代兵器だ」
とても兵器には見えないので探索の書を開いた。
「古代兵器 同動。化石族との戦いで活躍した人間の自律兵器。化石族の目や心臓を狙う」
少し違うが、カタログと同じものがあった。
「同じように動くのか?」
「器が同じなら我の力を与えれば動く。昔、同じようにやったことがある」
コブラミアは同動に力を与えた経験と自信がある。
「それなら手に入れる価値があるが、おれはアイスが苦手だから、どうやって当たり棒を集めるか」
友司は冷たいものが苦手でアイスを食べて、当たり棒を集めるのが難しい。
「僕の当たり棒をあげるよ」
食べ終えたアイスキャンディーが当たっており、綱士は友司に渡す。
「いいのか?」
「僕は景品に興味ないし、友司の役に立つのなら」
「ありがとう」
当たり棒を一本、手に入れた。
「変なペンギン人形は当たり棒五本だから、あと四本だ。この方法で集めるか」
仲間達に当たり棒のことを聞き、アイスキャンディーを食べてもらい、集めることにした。自分が食べた当たり棒じゃなくても問題はない。
◇
その後。友司は仲間達を呼び、頼みではなく仕事で当たり棒集めをやらせた。リーダーの指示で戦力増強になるかもしれないので協力的だった。
「当たり棒が出ないな」
十次郎と黄美、筋肉ジャガーはアイスキャンディーをたくさん食べている。
「体が冷えちゃった」
黄美は平気で筋肉ジャガーと十次郎は暑い日なのに寒くなっていた。
「温めてやる」
友司は手の平から少し炎を出して二人を温めた。
「友司。最近食べたパイナップル味の当たり棒よ」
空子はとっておいた当たり棒を持ってきた。
「ありがとう。これであと三本」
少年は持っている当たり棒を見た。
「私が食べたイチゴ味はハズレだったけど小稲荷姐さんが食べたリンゴ味は当たってた」
理梅は小稲荷の当たり棒を渡した。
「ありがとう。これであと二本」
古代兵器入手が近くなった。
「当たりました」
「こっちも!」
黄美と筋肉ジャガーは喜び、当たり棒を友司に渡した。
「ありがとう、二人とも。これで景品がもらえる」
仲間達のおかげで五本の当たり棒を手に入れた。
「よかったな、友司。おれはトイレにいってくる」
当たらなかった十次郎はアイスキャンディーを食べすぎて、お腹が痛くなっており、青い顔でトイレへいった。
「十次郎もありがとう。それじゃあ景品をもらおう」
ここまでやって違っていたら大変だが、五本の当たり棒を地面に置いた。
「変なペンギン人形!!」
友司がほしい景品の名前をいうと当たり棒は光って消え、模型の箱が出現した。当たり棒は景品と交換された。
「さらに組み立てるのか」
模型は苦手で面倒だが、やるしかない。
『緊急事態!! 緊急事態!! 謎のロボットが街で暴れている!!』
基地の警報が響いた。
「おれがいくから古代兵器を頼む!!」
当たり棒を集める仕事をやらせたので友司がいき、仲間達に古代兵器を任せた。力を与えるためコブラミアもいかない。
「分かったわ!!」
少年がいなくなって、空子がリーダーになった。
「説明書とかあるからだいじょうぶでしょ」
初めての模型で少女は少し不安だった。
同動の名前は鳥のドードーです。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「ストイックな二人の殴り愛」も連載中です。




