表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、究極生命体⁉︎  作者: 石動昼間
第8章 新たな始まり
82/85

『10年』 2

「じ、じじじじゅじゅう……?」


10年って言った……?


「ああ、安心してくれ。この世界に入った瞬間に元の世界の時間からは切り離されている。ここで10年過ごしたところで、向こうでは1秒たりとも進んではいない」


「そ、そうじゃなくて!私は!?私はどうなるのさ!?10年もダイアナに会えなくなるなんて嫌だよ!?」


最初に危惧していたことが現実になろうとしている。


それは絶対に嫌だ。


「それだよ、アルト」


「それ……?」


どれだろう、何かディーケイの気に障ることでも言っただろうか。


「今の君がするべきことは、自分の心を……魂をダイアナに呑まれないようにすることだ」


ダイアナを悲しませないように、決めたことだ。


「確かに君も日々成長している。だが、ダイアナは……あれは異常だ。このまま同じ時を進んでいては。どうやっても君は近い未来に彼女に呑まれる」


「そうならないために、10年分過ごせってことですか…」


ディーケイは無言で頷く。




私は、ダイアナとこの先も一緒にいられるならなんだってやる。

10年だろうと100年だろうと、私の時間なんていくらでも使える。

そう思っていた。


だけど実際にこの状況に置かれると実感する。

あまりにも重いと。


会えない時間が愛を育む…なんて、そんな物語を読んだ気がする。


愛が人に力を与えてくれる…なんて、そんな物語を読んだ気がする。


それが本当なら、きっとこの10年は私をすごく強くしてくれる。


それこそ、ダイアナを守れてしまうくらい。


でもきっと、私は耐えられない。


今の私は、そんなに強くない。


それに誓ったんだ。

ダイアナと、"ずっと"一緒にいるって。


ダイアナの知らない10年間を、私は作りたくない。


「ごめんなさい、私は……」


嫌だ…と、そういうはずの言葉は遮られる。


「言っておくが、もう外へは戻れない。今この世界は完全に閉ざされている。次に開くのは、10年後だ」











なんで











「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!!!!!!!!」


なんで言ってくれなかった言ってくれたら言ってくれたら言ってくれたら言ってくれたら言ってくれたら!!!!!!!!!!!!!


もっとダイアナに触れておきたかったもっとダイアナに触れてもらいたかったもっとダイアナと話したかったもっとダイアナの目を見ておきたかったもっとダイアナにもっとダイアナにもっとダイアナにもっとダイアナにもっとダイアナにもっとダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナにダイアナに











あいつを消せば、でられる?













そうだ、ここはあいつが創った。

あいつが消えれば、きっと出られる。


あいつは私とダイアナの恩人だけど、いいよね。


私とダイアナを無理やり引き離した、あいつが悪いんだ。


バイバイ、ディーケイ。











手を握られた。

あいつを消すために差し出した手を。


私の手を握るその小さな手は、引き離されたはずの。


愛する人の手だった。




「ダイアナ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ