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私、究極生命体⁉︎  作者: 石動昼間
第3章 ダイアナ
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ダイアナは黒く染められる

 私の家は王都で食堂を営んでいるだけの他と何一つ変わらない家だった。

 両親も優しく、毎日幸せな生活を送り、いつも笑顔が絶えることはなかった。


 ある日、食堂にとても綺麗な服を着た人たちがやってきた。なんでも、最近この食堂は有名な評論家の目に留まったらしく貴族の間でも話題になっているそうだ。


 その日を境に私達の食堂には家族のお客さんばかりが来るようになっていた。そのかわり、以前は毎日のように来てくれていたお客さん達はたまにしか来てくれることがなくなった。


 さらにまたそれからしばらく経ったある日、いつもとは比べ物にならないほど豪華な服装をした人が食堂へやってきた。


 その人はこの国の国王様だった。

 国王様は料理を食べると、すぐに顔色を変えて料理人を連れてきてくれと言った。


 料理を作ったお父さんが国王様のところへ行くと、国王様はお父さんのことをとても褒めてくれた。


 さらにお父さんに、王城で料理人として雇われないかと話を持ちかけた。


 お父さんはそれを二つ返事で引き受けた。


 それから数日して、お父さんは王城へ移った。


 お父さんが行ってからは、お母さんと私の2人で食堂を支えていた。


 お父さんが王城へ行ってから、貴族のお客さんはほとんど来なくなり、以前いつも来てくれていた常連のお客さんがまた毎日来てくれるようになった。




 ―――




 一年後、突然お父さんが帰ってきた。なんでも1週間の休暇を与えられたそうだ。


 しかしその顔に笑顔はなく、しかもひどくやつれていた。


 私は大丈夫かと心配して聞くが、お父さんは、平気だから心配しないで、とそう言うだけだった。


 お父さんが帰ってきたその夜、私がベッドで寝ていると突然怒鳴り声が聞こえた。


 驚いた私はベッドから飛び起き、様子を見に行くと、とお父さんとお母さんが言い争いの喧嘩をしていた。


 私は怖くなりベッドに潜って眠ってしまおうとした。しかしお父さんが家にいる間、毎晩のようにその言い争いは起こった。


 1週間が経ち、お父さんが王城へ戻っていった。


 しかしそれから、お母さんは悪口ばかり言うようになった。お父さんだけではなく、お客さんにまであたり始め、日に日に食堂へ来るお客さんは減っていった。




 ―――




 お父さんが再び王城へ行ってから帰ってこないまま3年、1日に十数人程度しか来ない中でやりくりして生活する中、またお父さんが突然帰ってきた。


 なんでも今回は3日だけだが休みをもらったそうだ。


 その姿はもう王城へ行く前とは別人にしか見えないほどにやつれ、変わり果てていた。


 私はまた、夜になると喧嘩が始まるのではないかと心配したが、今回は至って静かだった。


 それどころか何やら2人で笑いながら作業をしているようだった。


 このまま2人が元の関係に戻ってほしい、そう思った。


 そして特に何も起きず、平和に3日間は過ぎ、お父さんは王城へと戻っていった。




 ―――




 それから2日後、家に騎士団の人たちがやってきた。


 話を聞くと、なんとお父さんが王様の食事に毒を盛ったのだという。


 きっと何かの間違いだと思い騎士団の人達に話を聞いてもらおうとしたが、まるで相手にしてもらえなかった。


 その後、お母さんの部屋から計画書と毒の作り方を書いた紙が見つかった。


 私達は王城の地下牢獄に入れられた。向かいの牢にはお父さんの姿があった。


 私は牢の中で2人に本当に罪を犯したのか問いただした。嘘であってほしいと思いながら。


 だが、2人は否定をしなかった。ただ一言、私にごめんと告げるだけだった。


 それから毎日のように、お父さんとお母さんは牢を出されては何処かへ連れて行かれては戻されることを繰り返した。


 戻ってくる両親はいつも傷やあざだらけだった。




 ―――




 牢に入れられてから数日が経過したある日、いつものように両親は外へと連れ出された。


 しかし、どれだけ経っても両親が戻ってくることはなかった。牢屋の中には私1人だけが残された。


 しばらくすると、数名の騎士と共に、1人の老人がやってくる。


 その老人は15歳になる人の能力を鑑定する、ステータス鑑定士だった。


 その老人が私のステータスが書かれた紙を見て、驚愕する。一体何が書かれていたのか、気になったがそれはすぐに騎士へと渡され私の目に入ることはなかった。

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