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私、究極生命体⁉︎  作者: 石動昼間
第2章 学校と試合
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究極生命体と練習 5

「あ、お帰りなさいアルト。どうだった?」


 部屋に戻るとダイアナが笑顔で迎えてくれた。

 もう寝巻きに着替えていたので寝ようとしていたようだ。


「覚えるのって難しいよ…そっちは?」


「私は大丈夫なんだけど…デスティがちょっと…」


 そう言ったダイアナの視線の先を見ると、デスティがベッドの上にうつぶせで寝ていた。


「…何があったの?」


「わ、私はそう思ってやったわけじゃないけれど、どの能力も何回やっても強すぎたり弱すぎたりするのよ。それの処理を毎回してもらってたら…」


「なるほどね…まあ疲れてるんだったらゆっくりさせてあげよ」


 ここ、私とダイアナの部屋なんだけどね。


 そんなことを思いつつ私も疲れていたので、さっさとシャワーを浴びて寝ることにした。


 2つあるベッドのうち1つはデスティが真ん中に寝て動かないため、私はダイアナと同じベッドで寝ることになった。


「明日は一緒に頑張ろうね」


「ええ、もちろん」


 そう言って私達2人も眠りについた。




 ―――




 次の日の早朝、まだ日も登っていない時間に私とデスティは訓練場にいた。


 私達は他の生徒達と時間が被らないように、これくらい早い朝と他の生徒達が訓練場を使い終わる夕方にここに来るようにしている。


「…じゃあアルト、昨日覚えた能力片っ端から使ってみて」


 デスティは昨日の疲れが少し残っている様子だ。


 私はデスティに言われるまま能力を使い続け、午前の終わりの時間を迎えた。


「…1日でこんな量の能力を覚えてくるなんて、予想以上」


「スライに手伝ってもらったから。スライ、すごくたくさん能力が使えるんだよ」


「…スライ?…司書か何か?」


「ううん、スライは自分のこと客だって言ってた。そういえば図書館に司書さんがいなかったよ。」


「…!そう、わかった」


 私の言葉を聞いてデスティの表情が一瞬険しくなる。


「…司書はこっちで探しておくね。アルトはとりあえずそのスライに助けてもらっておいて」


 私はデスティが一瞬見せた表情に驚いて声が出なかったが、とりあえず頷くことはできた。


「ところで、ダイアナは?」


「…ダイアナには昨日だいぶ無理させたから。朝はお休み」


「デスティも昨日だいぶ疲れてたみたいだけど大丈夫?」


 昨日の様子を見る限りではむしろデスティの方が疲れていたと思う。


「…私は大丈夫…それにアルトはダイアナと違って見てるだけでいいから…」


 どうやら昨日のデスティは想像以上にお疲れだったようだ。軽いトラウマになっている。


「…ちょっとのんびり話しすぎた。早くしないとインスティ達が来ちゃう」


 そうして私達は訓練場を出ようとしたのだが、私達が出口の扉を開ける前にその扉から複数名の生徒が入ってきた。


 その中でも中心にいた男子生徒がこちらを見て話しかけてきた。


「おやおや、もしかしてそこにいるのは初日にいなくなったお嬢さんかな?てっきり退学にでもなったものだと思っていたよ」


 何故かその男子生徒は明確な敵意を向けて私に話しかけてくる。


「…多分インスティに相当厳しく指導されたんだね。想像するだけでかわいそう」


 なるほど、いち早く抜けていった私達が羨ましくてこういう態度をとっているのか。

 そう思っていると、後ろから迫力ある声が響いた。


「お前たち、何をしている!」


 そう言った後インスティ先生はこちらに気づいたようで、近づいてきた後こう言った。

「お前達か。一体何事だ、お前達はもう出て行く時間じゃないのか?」


「…そうしようと思ってたけどあなたの生徒が絡んできたの」


「そうか、彼らには注意しておく。それより早く出ていってほしい。時間が惜しいのだ」


「…言われなくても」



 デスティとインスティ先生は姉妹らしいが、なんだか変わった雰囲気だ。


 彼女たちの間には壁、というより常に敵対心のようなものがあるように感じられる。


 デスティは自分のことをあまり話さないが、少なくともインスティ先生とは何かあったようだ。


 そんなことを考えながら私はデスティと共に訓練場を後にした。

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