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私、究極生命体⁉︎  作者: 石動昼間
第2章 学校と試合
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究極生命体と授業 1

 デスティの部屋から帰り一晩明けた今日、私達は学校の中にある訓練場でインスティ先生から授業を受けていた。


 訓練場はとても室内とは思えない広さで、草原や森などが広がっている。


 ちなみにデスティは来ていない。

 部屋まで誘いにいったのだが、自分には必要のない授業だと言って断られてしまった。


 食堂での出来事から考えると、デスティはある程度能力が使えるのだろう。


 少なくとも今インスティ先生が話している内容を聞かなくていいほどに。


「ステータスに書かれた《能力》とは数百年前、彼の魔神が全世界に生きる者たちに与えた異能のことだ。人はそれを使い続けることでレベルが上がり、能力もそれに応じて変化する。」


 インスティ先生の言う魔神というのは数百年前に存在したと言われる伝説の存在だ。

 田舎者の私ですらその存在を知っているほどに。


「だが、皆の能力のほとんどは変化することはない。異生命体は自分に関する能力は全て最高レベルで使うことができる。」


 それはおそらくこの場にいる異生命体はみんな知っているだろう。

 私も自分の能力を見た時のことは忘れることはできそうにない。


「よって、まず皆に必要なのは能力を使いこなすことだ。皆は最大レベルの能力を急に手に入れた。強大な力をすぐに使いこなせないのは当然だからな。」


 そう言うとインスティ先生は少し硬かった表情を少し崩し、改めて話し始めた。


「ではまず、能力の発動方法について教えていこうか。」


 そのインスティ先生の言葉を聞いた生徒達は突然笑い出した。

 その生徒の中の1人が前に出てインスティ先生に向かってこう言った。


「先生、今時能力の使い方なんてどんな田舎者でも知っていますよ。今更そんな事を復習するより、早く訓練を始めてしまいましょう。」


 私は知らなかったんですけど…


 まあ、なんとなく名前を叫んだら発動したのでそんなところだとは思うのだが。


 インスティ先生はどうしたものかと一瞬考えたようだったが、すぐに元の様子に戻り、こう言った。


「いいだろう。ならば訓練だ。五分間私と模擬戦をし、私相手に傷を負わせてみろ。それができたら今後一ヶ月は授業に出る必要はない。」


 その言葉を聞いた生徒達は二通りに分かれた。


 一方は歓喜するもの。


 もう一方はあまりに簡単すぎるのではと疑念を浮かべるものだ。


「一対一では流石に皆に勝利はないからな。少しでも可能性を作るために5人までなら協力を許可しよう。もし暴走されてもその程度なら対処できる。」


 それを聞き、舐められていると思った生徒はいたようだが、それでもより勝利を確実にするためと、生徒達はチームに分かれ始めた。


「どうする?ダイアナは誰かと組みたい?」


「私はいいわ。アルトだけで十分。アルトは誰かと組みたいとかないの?」


「デスティがいたら誘いたいけど、いないからね…」


 そう言うと、なぜか少しダイアナの顔がむっとした気がしたが、気にしないことにした。


「組み分けが決まったようだな。さあ、やりたい組から来るが良い。」


 いつのまにかみんな分かれ終わっていたようだ。


 周りを見ると、ほとんどが5人か4人で、2人なのは私たちくらいだった。


「じゃあ俺たちからやらせてもらいます。」


 そう言ったのは、先程先生に意見した赤髪の男子生徒だった。

 その近くにはメンバーであろう3人の女子生徒がいた。


 その男の言葉にインスティ先生はこくんと頷き、

「では始めだ。」

 と一言だけ言い放つと、地面に大きな円が浮かび上がり、男子生徒のチームとインスティ先生を囲んだ。


「少し動きを制限されるが、勢い余って後の生徒まで吹き飛ばしてしまったら悪いからな。」


 と、インスティ先生は相手を煽っていく。

 というか、あれは素のような気がしてきた。


 しかし男子生徒の方は流石にそれだけで冷静さを欠くようなことはなく、何やら他の3人に指示を出している。


 すると、他の3人は男子生徒の後ろに周り防御するような姿勢をとった。


 そして男子生徒の方は両手を前に向け構えている。


「先生には悪いですけど一撃で決めさせてもらいますよ…《炎魔法lv5:獄炎(インフェルノ)》‼︎」


 そう言った男子生徒の手から黒い巨大な炎が勢いよくインスティ先生に向かって吹き出した。



 

が、その炎はインスティ先生の片手一振りによって全て消されてしまった。




「まだ何も教えていないにしてもこの程度とは、どうやら今年の生徒には期待はできなさそうだ。」


 そう言ってインスティ先生は片手を彼らに向け、男子生徒のものよりもさらに巨大な炎で後ろの生徒諸共飲み込んでしまった。

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