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遠山の禁さん!  作者: 活動寫眞
第三章・幕末維新篇
34/37

第七話「異国の使者」

「この話はフィクションでございます。」

【時を遡る事、5年前・・・】



提 督「やはりこの男、察しの通りです」


遠 山「しかし、事故の後遺症で記憶を失うとはなぁ」


提 督「ここは我々が預かると言うことにしてみては?」


遠 山「確かに我々は事を成すには時間が無い・・・すまん!」


提 督「遠山さんが誤ることではなりません。」


遠 山「何から何まで手を貸して頂いてる身ゆえ」


提 督「大丈夫です!あとでキッチリ報酬は頂ますから気になさるならば

     計画を成功させて下さい」


遠 山「わかった。ではその男、京に知り合いの闇医者がいる。

     腕は確かで、もしかすると情報も得られやも・・・」


提 督「では、大江戸への襲撃後に・・・」


遠 山「ところで・・・・・・通訳なしでペラペラやないかーいッ!!」



------------------------------------------------------------------------



第七話「異国の使者」



子供達「わーい!!」


闇医者「お前達、何をしているのですか?」


男の子「こんな所に土左衛門があるんだ!」


闇医者「ほう。ではあとは任せてあっちで遊んでなさい」


男の子「ええ~!」


闇医者「んんん、あまり見ていると、この中から悪い者が出てきて

     君らを病気にしてしまうぞ?それでも良いのかな?」


子供達「ぎゃぁぁぁ!逃げろー!!」


闇医者「ふぅ・・・子供は苦手だ。

     さて、見る限りかすり傷程度・・・異国の者だな・・・気を失っているだけか。

     とりあえず診療所に運んでやるか」


闇医者「んんん、さて。かっぷくも良いし、名のある者だろうが・・・

     土左衛門なんだし解剖でもしてみるかな!」


提 督「うわー!!?」


闇医者「はぁ・・・、やっぱ気がついていたか」


提 督「!?」


闇医者「僕はそこら辺の医者より医学に長けていてね。

     生きてるか死んでいるか以外にも意識があるかどうかも分かる。

     呼吸、脈拍、血色、汗、眼球など様々なことからね。嘘を言ってるかも・・・

     気がついてるが起きない所を見ると隙を見て逃げる気と思ってね、これ推測だけね。

     助けた恩人にお礼も無しに逃げる奴が嫌いなんだよ」


提 督「いや、決してそのようなつもりではナッシング!

     ただこれ以上のご迷惑をと思って・・・なにせ追われてる者で」


闇医者「んんん、だろうね。とりあえず安心した前、僕は闇医者だ。

     こっちも役人に来られたりするのも困る立場。」


提 督「先ほど子供と話して・・・?」


闇医者「ああ、近所では『あの人なにしてる人』『きっと盗みとかしてるのよ』

     『違うわよ、法外な報酬で罪人とかの怪我や病気とか治してるのよ!』

     『人体実験?脳解析?改造人間で世界征服を目論んでいる』

     ・・・などと的を得た噂が流れてるので」


提 督「得てるのかよ!どんだけ観察眼あるご近所さんデスカ!?」


闇医者「そこで噂の根を絶つにはどうすか考えて解剖術を活かして

     『お料理教室』を開いている。勿論、受講料は無料で

     それぞれ材料持参で週2日やっている。」


提 督「活かしているものを知られたら暴動ものデスネ・・・はっ!

     そんなことより連れは!?」


闇医者「連れが居たのか?僕がみつけた時には誰もいなかったぞ?」


提 督「しまった・・・」


闇医者「詳しく話せば手伝ってやらん事も無いぞ?」


提 督「信用するには時間が無い。

     状況から頼むしかないようデスネ・・・では宜しく!」


闇医者「なるほど。つまり、その記憶を失くした男の治療にココに来たわけですか?」

      

提 督「そ、そうデス」


闇医者「誰から追われていたかは大体の予想は出来る・・・どうやら忍びの者ですね」


提 督「なんと!?」


闇医者「とりあえず、相手の特徴と襲われた場所の詳細を頼みますよ。

     明日の朝までには、その連れの方をお救いしましょう。

     では、僕の家でごゆっくり・・・」



闇医者「申し訳ないが、異国の男を捕まえていると思うのだが?」


忍びA「うわぁぁ!?なに奴!?」


闇医者「それ聞いてどうするのですか?

     仮にも忍びなんだろ?後ろ取られてる時点で普通は死んでるますよ?」


忍びA「曲者だぁぁぁ!!!」


闇医者「まかさの曲者扱い!んんん

     確かに曲者ですよ、それもかなりマッドのね」


忍びA「ぎゃああぁぁぁぁああああ!!」


首 領「どうなっている!!」


忍びB「それが我らの里を襲っている男がいまして」


首 領「元忍者のお前らが何を梃子摺 (てこず)っている!!」


闇医者「そりゃー普段から鍛錬を欠かさない一流と

     日頃から酒や女に堕落した忍び崩れの盗賊さんとは雲泥の差ですよ?」


首 領「うお!?」


闇医者「ああ、表の連中と裏にいたのも一掃しましたよ」


忍びB「てりゃー!・・・ぐわ!?」


闇医者「これで貴方だけです。ちなみに皆さん、峰打ちです。」


首 領「な、なにが目的だ!?」


闇医者「いやですね。こっちが盗賊みたいじゃないですか・・・

     あっ、でも後で実験に使うから似たようなものか!んんん」


首 領「はっ!その笑い方!?まさか・・・う”・・・バタン」


闇医者「質問にさっさと答えない人は嫌いです。

     ピンチになって粘れば助けが来るとでも思ってるのですかね?」


曲者一「それも強ち間違いでもないかもでござるよ?」


闇医者「珍しいお客ですね?」


曲者ニ「むしろそっちが来てるのだから来訪者はこっちzがない」


闇医者「では、こいつらけしかけて異人さんを誘拐させたのはお前達?」


曲者一「生憎と違うでござるよ、こんな雑魚に仕事依頼するほど落ちてないでござる」


闇医者「ほう、すでに落ちるところまで落ちてるのにまだ下があるのですか?」


曲者ニ「言ってくれるじゃねーか?」


曲者一「相変わらずでござるな。でも今回は関係ない。

     ただ昔の知り合いに会いに来たら違う友人が居ただけでござるよ」


闇医者「友人?友達いない奴は一方的に友人枠に入れてしまうから困りますね。

     それとも友と書いて「ライバル」みたいな感じですか?」


曲者一「怒らせて2体1で勝てると思ってるのでござるか?元一流の忍びさんは?」


闇医者「元でもまだ強いですよ?なんなら試しますか?」


曲者一「そうしたいと昔から思ってはいたでござるが・・・忙しいので挨拶に出ただけ」


闇医者「ならもう会うこともないだろう。ただ死にそうな時はい何時でも来い!

     生きたまま標本にしてやるから。んんん」


曲者一「ありがたいでござるな。

     ・・・ちなみに拙者は獲物のことを親しみを込めて友と呼ぶでござる」


曲者ニ「さらば!」



「-次の日-」



闇医者「かなり衰弱している。しばらく休養を取らせましょう」


提 督「まさかあれだけで良く発見できましたネ!?」


闇医者「なーに、僕も元・忍びでして。主に医療関係でしたが、

     追跡術は得意だったのものでね。現役を離れて数十年経つとは言えども、

     最近の若手忍者ごとき、僕の足元にも及びませんよ、んんん」


提 督「それにしても見事!」


闇医者「報酬の件ですが・・・少し提案があります」


提 督「なんデスカ?」


闇医者「本来なら僕の大好きなものを請求するのですが、

     思わぬ標本が沢山手に入ったもので気分がイイ~んんん!」


提 督「完全に若手忍者たちだよ!きっとそうだよ!!スプラッターですよ!」


闇医者「貴方の身分と今回の事をお話頂けますかな?」


提 督「ここまでして貰って話さない訳にはいかないデスネ・・・



闇医者「つまり、その堀巣万太郎という人物が重要な手掛かりを持っていて、

     事故で記憶を失くしている。とりあえず身の安全を確保するべく

     治療を兼ねて京へと向かう際に追跡者に気付かれ襲われた。

     ・・・と思っているわけですね?」


提 督「What?」


闇医者「思っているというのは、追跡者ではないでしょう。

     あの忍び達は、里を追われて落ち延びた忍びだったようだ。

     もし本格的に追跡をするのなばら、もっと腕の良いものを使うだろう。」


提 督「では偶然襲われた!?」


闇医者「運が無いね。ただまさに怪我の功名とも言えることだけはある。」


提 督「???」


闇医者「その貴方が探している者は、この僕ですね。んんん」


提 督「なんとびっくり!」


闇医者「遠山殿の依頼とあらば受けねば成らないですね。

     取りえず体力の回復をしてから記憶の回復を試みる事にしましょう」

 

提 督「THANKS!」


闇医者「ちょうどその前に、同じように記憶を消してみてから、

     回復できるか実験も出来るしねぇ・・・んんんんんんんんんんん」



『航海し、開国せよと来て見れば

  なぜ来たワタシまさに後悔』提督ココロの短歌



闇医者「それにしても曲者 (あいつ)ら・・・『今回は』と言っていた。

     何かを企んでいるのは確実。人手、もしくは情報を求めて、

     あの場に現れたか・・・しかもわざわざ僕に姿を見せたのは、

     今後のことに関係が無いから?それとも挨拶か?

     だとするとこの男たちと関わりが??遠山殿も亡くなられてから

     不穏な動きがあるのは確かだ・・・」

      

提 督「うわぁぁぁぁ!さっきと違うほど険しい顔してこっちみてるYO!

     こ、こ、こわ、こわいデース!デス?まさか何かされるのか!?」


闇医者「しばらく出歩くのは控えるように、

     もし狙う連中が来ることがあれど、僕がいるから安心してくれたまえ」


提 督「はい!(あんたの発する空気が怖いぃぃぃぃ!!ちびる!!)」





-次話へ-

遠山禁四郎

「峰打ちって便利な言葉だ。確かに刀の峰で打てば斬っては居ないので安心!

 ちがーうッ!硬い金属で殴られて大丈夫なわけが無い。骨折だってあるだろう、

 場所によっては命の危険のある一撃ともなる。つまり、良い子はやっちゃ駄目だぞ!」


作者

「やらねぇーよッ!」

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