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勇者の条件  作者: KEI
第9話 灰色の報告

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(三)角笛三回

◆ 名のない連絡役


魔王城。


西の国境洞窟突破について、分類が行われる。


死霊宰相が記録する。


西国境洞窟、封鎖一時突破。


原因、両側村落の挟撃。


主戦力、村落自警団。


不明要素、連絡手段。


推定、若年連絡役または猟師道の利用。


合図音の証言あり。


角笛三回との報告。ただし証言不一致。


封鎖再構築。


強戦力の東方配置は維持。


竜将が言う。


「勇者とは関係ありませんな」


死霊宰相が答える。


「現時点では、勇者の条件には該当しません。東の血筋ではなく、神託も聖剣も聖痕も確認されていない。仲間の構成も不明です」


吸血侯が言う。


「ただし、連絡手段は気になります」


現魔王はうなずく。


「記録に残せ。西の村々が連携し始めているなら、国境分断の効果は落ちる」


竜将が問う。


「強戦力を戻しますか」


「戻さない。東の封鎖を維持する」


「西を放置するのですか」


「放置ではない。低優先度で監視する」


現魔王は、西の地図を見る。


「村落自衛、若年連絡役、角笛による合図。いずれも記録に残せ。ただし、勇者候補としては扱わない」


記録官が書く。


西方村落自衛。


連絡役不明。


勇者候補、非該当。


監視継続。



※第9話「灰色の報告」は全五回です。

続きます。

作者個人サイトでは、人物相関図・各話アイキャッチ・用語メモなどの補足資料を公開しています。

※ネタバレ範囲にご注意ください。


https://www.simulationroom999.com/blog/yuusha-no-jouken-top/

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