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ビリーVSユリアン

私たちは関所の屋上にたどり着きましたが、そこにはユリアン皇子が待ち構えていました。


「待っていたぞ、聖女よ」


しかし、その口から出た言葉男女の声が混じり合った声でした。


「貴方は滅びの呪いなのですか?」


「そうだ、今はこの男の身体を使わせてもらっている。

ここでお前を殺して王国を滅ぼす!」


ユリアン皇子の身体を使った呪いが剣を構えます。


「そんなことはさせねぇよ。

エリカは俺が守る!」


ビリーも剣を構えます。

2人は同時に動き剣を打ちつけあいました。

2人の実力は拮抗しているのかお互いの剣を避け、受け流し、受け止めてと交互に動いていきます。

以前にお爺様が仰っていた攻守が逆転しながら戦っているのでしょう。

関所の屋上から見る限りではまだ帝国軍は見えません。

現在の私は戦いを見守ることしか出来ませんでした。


2人は何度も剣をぶつけ合いましたが、その拮抗が破れます。

ユリアン皇子の動きが鈍くなってきたのです。

一方でビリーの方も最初より鈍くなってはいますがその幅は小さいので、万全の状態ではない身体で戦うという訓練の成果が出ているのではないでしょうか?

遂にビリーはユリアン皇子の剣を弾き飛ばし喉元に剣を突きつけます。


「諦めろ、お前の負けだ!」


「諦めろだと!?前世からの怒りを!憎しみを!そう簡単に諦めれるわけがないだろう!!」


ユリアン皇子の身体から黒い霧が吹き出します。

すると、ビリーの身体が固まったように動かなくなりました。


「我の力もあまり残っていない。あまり使いたくはなかったが仕方ないから」


ユリアン皇子はそう言って固まったビリーの手から剣を奪ってしまいました。


「先ずお前を始末してからだな。

すぐに聖女も同じ場所に送ってやる」


ユリアン皇子がビリーに向かって剣を振り上げます。


(このままじゃビリーが死んでしまう)


ビリーが死んでしまったら・・・私の中でシグルド王子に婚約破棄を言い渡されても起こらなかった喪失感が起こります。


「だめーーーー!!」


私がそう叫んだ時、私の左右にある縦ロールから再び光が溢れました。

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