モニカの力
王国と帝国を結ぶ唯一の道に建てられた関所。
ここは国の防衛の要である最重要スポットですが、まさかそんな場所が帝国の手の中にあるとは。
関所は物々しい雰囲気で兵士たちが警戒に当たっています。
「おそらくユリアン皇子が撤退してきているのでしょう。
彼らは既に関所の事が知れ渡ったと考えて行動しているので警戒を強めているのではないでしょうか?」
モニカが砦を見ながら言います。
「うーん、それでは一体どのように動くべきでしょうか?」
「簡単な話ですよ、お嬢様」
「モ・・・モニカ?」
モニカは夜会のメンバーと共に関所にまっすぐ進んでいきます。
「止まれ、お前たち何者だ!って・・・メイドの集団?
本当にお前たちは何者なのだ!!」
「この国の要である関所を守っているものがそのような軟弱な身体とは嘆かわしい」
モニカはそう言いながら警告を無視してズンズンと進んでいきます。
「くそ、警告したのに止まらんお前が悪いんだからな!」
兵士は意を決してモニカに向かって槍を突き出します。
しかし、モニカはその突き出された槍を避けると木の部分脇で挟み込み
「ふん!!」
という力強い言葉と共に折ってしまいました。
余りの迫力に腰が砕けてへたり込んだ兵士に蹴りを入れるとその兵士は吹き飛ばされて気絶してしまいました。
「おお〜美女神さまスゴイ!」
唖然とする私たちと違いパメラはパチパチと拍手します。
「さぁ、関所の周りの兵士たちは私たちが相手をしますよ!
お嬢様たちはこの隙に中にお入りください」
「あ・・・はい、助かります」
あまりの状況に頭が働きませんが何とか気を取り直して関所の中に突入します。
「敵襲だ!!
全員侵入者を排除しろ!」
関所内では怒声をあげながら兵士たちが襲いかかってきますが3人の騎士たちがそれを撃退していきます。
特にパメラの活躍は凄まじく兵士たちを全く寄せ付けません。
そして、そのまま押し進んでいき開けた場所で上に登る階段を見つけました。
「ひめねえさま達はそこを登るといい。
私はここを守るから」
「そんな、パメラ!?」
「私の武器は大きいからここが一番動きやすい。
だからひめねえさまは気にせず上に上がって」
私はパメラを気にしますが、ビリーに手を掴まれます。
「パメラなら大丈夫だから信じろ。
それよりも俺たちの出来ることをやるぞ!」
「姉様は気にせずに上に上がってください。
あまり必要ないかもしれませんが姉様が心配でしょうから僕もここに残りますよ」
「エミリオ様・・・分かりました。
貴方は私に剣を捧げたのですから決して死ぬことは許しませんよ!」
「もちろんですよ。
ビリー、君にだから任せられる。
後は頼んだよ」
「ああ、行くぞ。エリカ!」
「ええ、行きましょう」
私はビリーに手を取られて先に進みます。
婚約破棄から始まった私の戦いを終わらせるために。




