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エリディス王国の歴史

別の日、今日はマークとカチュアを招いています。

それというのもこの国と隣国であるラズアーレ帝国の歴史を勉強したいということで私が講師代わりに教えることになりました。

マークは文官、カチュアは外交官を目指しているため、この国の歴史は深く知る必要があります。

それというのも隣国であるラズアーレ帝国が深く関わってくるからです。

まず、私達の国エリディス王国に隣接する国はラズアーレ帝国しかありません。

彼の国は我がエリディス王国の東に位置するのですが、そこ以外の西南北は山々に囲まれています。

なので外国というのは基本的にラズアーレ帝国のみを指し、外交官が外交を行う国も帝国のみです。

更にこの国を建国したアイン様は帝国に非常に関わり合いがあるからです。

それというのも、元々アイン様は帝国の下位貴族でした。

しかし、自分も含めた弱者が虐げられることに嫌気がさしたアイン様は国は虐げられていた人々を率いてこの地にやってきて国を興したと言われています。

そんな勝手な事を帝国が許すはずがなく、過去に何度も帝国はこの国に侵攻しようとしてきました。

しかし、王国と帝国を繋ぐ路は一つしかなく、そこは左右を高い山に囲まれています。

そこに関所を建てた王国は守る側として非常に有利で何度もその侵攻を防いだそうです。

そしてお爺様が若い頃に参加し数々の武功をあげた戦いを最後に帝国とは同盟が結ばれて今は平和になっているというわけです。

よって、文官としては幾ら同盟を結んでいるとはいえ過去に何度も侵攻してきた帝国の動きには注意を払わねばいけません。

また、外交官としては王国と帝国の諍いの歴史を知った上であちらの国を尊重しつつ自国が不利益にならないように立ち回らねばならないのでこの歴史の勉強とは大事なのです。


と、ここまで私が授業をしたところでカチュアから疑問の声が上がります。


「エリカっち、質問なんだけど」


「何でしょうか?」


「建国王のアイン様が優れたとしてそんなに簡単に国は興せるものなの?

それに今でこそこうやって大きな国になってるけど最初に侵攻してきた時にはまだ小さな国だったんだよね?

帝国がその小さな国を襲うメリットってあるのかな?」


「ふむ、よい質問ですね。

まず結論から言いますとこの地は非常に豊かな土地だったのです。

それをアイン様が新たな地として選ばれたわけですね。

これを元から知っていたのか、偶然だったのかは分かりません。

ですが、この地で作った作物は帝国の土地で作るよりも大量に収穫でき、味やその作物に込められた力というのも大きかったと言われています。

その事を知った帝国がこの地を狙ったと言われています」


私の問いに今度はマークが反応します。


「なるほど。

豊富に取れたのであれば交易に回せる。

交易する相手は帝国しかいないから、そこで王国の作物が自国と比べて優秀な事を知るわけだ。

そうなれば王国の作物は嫌が応にも価値が高くなり、交易的に優位に立つ王国が将来力をつけるのを嫌がった。

だから、王国が力をつける前にその土地を奪い将来の敵を潰しかつ、帝国が優位に立つ為に戦争を仕掛けたといったところか」


「真相は昔のことすぎて分かりませんがね。

ただ、その時から王国は国を守り続けついに帝国に国として認めさせたというわけです」

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