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ビリー・ブレイズ 2

無事に試験を突破して特待生になった俺たちはそのまま寮に入る事になった。

学校から制服が支給される。

これを着て通うことになるらしい。

俺たちは普段着ないような真新しい綺麗な服を渡されて興奮していたんだと思う。

全員で制服を着て学校を散策しようという話になった。

早速、制服を着て集まったのだが何だか様子がおかしい。

周りを見ると俺たちの事を白い目で見ながらヒソヒソと話されているような気がした。


「なんか、嫌な雰囲気だな。

これはどういう事なんだ?」


「ああ、これは僕たち・・・というよりはカチュア達が制服を着ているからだろう。

この学校は男子生徒は割と制服を着ているらしいんだけど、女性と殆ど制服を着ずに毎日違うドレスを着て通学するらしい。

それが自分の家の力を示す手段になってるそうだ。

逆に制服着ているのは力のない貴族か僕たちみたいな平民の特待生ってわけだね」


「要は俺たちが平民だからヒソヒソと噂してるってわけか。

気にいらねぇなぁ」


「まぁ、気にする事はないよ。

カチュア達もね。

僕たちは幼馴染4人が一緒に入学して固まって行動できるだけマシさ」


そんな他愛もないことを話してると後ろから声をかけられた。


「ご機嫌よう」


こんな気取った挨拶するって事は貴族様なんだろう。

嫌気がさしていた俺は嫌味ったらしい言葉と共に振り向く。

そこには金色の髪と茶色の髪をした女達が立っていた。

そして、その衣装を見て俺は後悔した。

先ほどの話なら彼女達は下位の貴族なのだろう。

だが、彼女達はそんなことを一切気にせずに話しかけてくる。

やはり下位の貴族は平民とそこまで変わらないということだろうか?


彼女達も迎えて6人で話をしているとさらなる乱入者がやってきた。

そいつは如何にも嫌みたらしい貴族という感じで俺たちを馬鹿にしやがった。

特にこいつらの努力も知らないで上から物を言う態度に思わず飛びかかろうとしてしまう。

それを仲間達に止められ・・・いや、これはパメラ一人の力で止められてるな。

その事実に頭の血が下がってくる。

その間に貴族の女は俺たちに話しかけてきた2人に絡み始めた。

2人はそれを華麗にスルーしながら挨拶を始めた。

・・・金髪の方がエリカで、茶髪の方がメリルというのか。

あれ?どこかで聞いた気がするけど下位の貴族みたいだし俺が知ってるわけはないよな。

俺がそんなことを考えているとまた別の方向から声がかかる。

俺たちがそちらを向くと黒髪の背が高い男と、その男によく似ているけど、身長の低いオトコが立っていた。

彼らはエリカとメリルに挨拶をしていた。

ん?いま王族と聞こえたような気が・・・。

それに背の高い方とメリルが完全に二人の世界なのだが2人は恋仲なのだろうか?

この時には俺たちは全く状況についていけなくなっていたんだと思う。

そして、俺たちに気付いた男達は嫌味なお嬢様の言葉にまだエリカとメリルが自己紹介していなかったのかと俺たちに紹介し始めた。

そこで、俺たちは知ってしまった。

下位貴族だと思って気楽に接していた2人が、俺たちが憧れていたクロード家の娘だということに。

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