モニカ 愛の筋肉祭 2
一体なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
現在、私はお嬢様と共にステージに上がっております。
「皆さんは自分の筋肉に自信がありますか?」
『うおおおおおおおおおお!!』
「皆さんは美の女神モニカと結婚したいですか?」
『うおおおおおおおおおお!!』
「それでは、この場で己が肉体を持って凌ぎを削ってください!」
『うおおおおおおおおおお!!』
確かに私は美しい肉体を持つ人が好きだと言いました。
そして、お嬢様は婿探しの準備をすると。
しかし、まさかこのような大掛かりな事をするとは。
それにこの人達は私と本当に結婚したいと思っているのでしょうか?
私は既に結婚適齢期を過ぎた女だというのに。
お嬢様の開幕宣言が終わり控え室になっている屋敷に戻ってくる、そこには私の親友であるマリアがいました。
「モニカ、大人気じゃないの」
「からかわないでよ。
多分、あの人達はクロード家との繋がりが欲しいんでしょ?
私が目当てな訳がないわよ」
私がそういうとマリアは驚いた顔をした。
「貴女って本当に自分の価値を分かってないのね。
確かにクロード家という点見ても貴女は価値があるわよ。
貴女は純粋に行なっている事でしょうけど、夜会のトップであり数多くの貴族女性に心酔されている貴女はひょっとすると国を裏から操れるくらいの影響力があるんじゃないの?
世の男性は自分の妻や娘には弱いものですからね」
マリアにそう言われても実感はわかない。
私は皆が純粋に美しくなれればと思っているだけだし、嫁や娘と言われても結婚してない私には想像もつかなかった。
「ふふ、まるで分かってないって顔してるわね。
まぁ、貴女はそれで良いと思うわ。
でも、一つだけ言っておきたいのはそれらの付加価値を取り除いても貴女の美貌はこの国でもトップなのよ。
それは自覚なさいな」
「私は貴女と同じ年齢なのに結婚もしてない行かず後家なのよ。
お嬢様や貴女の娘の足元にも及ばないわ」
私は否定するがマリアは私の両手を取り真剣な顔をする。
「確かにお嬢様やメリルは美人だわ。
結婚式の時など誰もが羨んだでしょうね。
でも、モニカ・・・貴女も負けていないわ。
未だに若さを保つ美貌に鍛え抜かれた身体。
長身でどんな時でもピンと立つ姿勢の美しさ。
夜会の生徒達を見てもわかると思うけど、誰もが貴女に憧れ目標にしているわ。
私の自慢は貴女という素晴らしい女性が親友だという事なの。
それなのに貴女自身がこんなに自分を低く見てたら自慢したくても出来ないわ」
最後は冗談めかしての言葉だったがマリアの言いたいことは伝わった。
私は常に冷静にいようと努めてきたが、胸が熱くなり思わず瞳から涙が溢れる。
「ありがとう、マリア。
貴女の気持ちや言いたいこと伝わったわ」
「ふふ、それなら良かったわ。
モニカ、貴女のおかげで私は今とても幸せで充実した毎日を送っているわ。
だから、貴女にも女性としての幸せを掴んで欲しい。
それが私の願いよ」
「ありがとう。
本当にマリアと出会えて良かったわ。
お嬢様に感謝しないと」
私がそう言うとマリアは少し呆れた顔をする。
「こんな時にもお嬢様なんだから・・・でも、そうね。
私の幸せもお嬢様のおかげなんだから感謝しないとね。
そのお嬢様が作ってくれた機会なんだからしっかり活かさないとね」
とマリアが言ったところでノックした直後に扉が開き侍女の1人が慌てて駆け込んできた。
「た、大変です!
会場が大パニックに!!」




