木材ダンジョン 2
んーっと、鹿だよね。
4階に降りたら鹿がいた。
急に動物がいや、魔物が大きくなった。
しかも、立派な角が這えている。
角の先端は尖っているし、あれは凶器である。
ちょっとリンには大きすぎるかなと思うのだが、リン自体はあまり気にしていなそうだ。
実物のしかも倒してるし、問題なさそうだ。よし調べてみるか。
鹿 (G) / 普通の鹿。雄鹿の立派な姿がカッコいい魔物。 / 頭突き / ー / 杉の木材 / ー / 25文 / 25
どうやらカッコいいようだ。
カッコいいとか要らなくない?。
鑑定の結果って時々ずれてるよね。いいけどさ。
で、攻撃方法は頭突き、というより普通に釘指しだよねこれ。
そして、出るのは杉材のようだ。
極々一般的に使われてるあの杉。
植林しやすいのか、成長速いのか、まっすぐ延びやすいのか良くわからないけど、花粉症の代表格となったあの杉。
幸い僕は花粉症知らずだが、クラスの中にはひどい子もいたなと思う。
そんな杉が手に入るのだそうだ。
リンの弓矢が放たれる。
軌道に添う形で疾風が巻き起こり、次々と鹿をチリにしていく。
生き残った鹿が警戒するので近付くと、頭を下げた鹿が突っ込んできた。
頭突きだ。角突きに見えるんだけどね。
僕は、鹿の頭突きの軌道から少しずれると角ごと鹿を切り裂く。
チリとなり現れる木材。
前回は、針ネズミを倒して、針ネズミより大きい木材が出てきたのはアンバランスを覚えたが、今回は大きさだけで言うと妥当に見える。
でも、鹿を倒すのだから鹿肉欲しいよね。
ダンジョンクリアーしたらお肉にしようかな。
たまには豪勢に焼き肉パーティーでもしたくなったな。
っとそんなこと思ってると、また鹿が突っ込んできた。
さーどんどん行こう。
次なるターゲットは、5階へと踏み込む。
部屋を覗くと、そこにいたのは集団生活でお馴染みの羊の群れであった。
羊といえば、モフモフの代表格だ。
実物はさわったこと無いけど、さぞやモフモフしているだろう。
そして、普通のゲームなら羊を倒せば、羊毛、羊の肉、羊の皮、羊の骨?何かが手にはいると思うのだが、果たしてここはどんなアイテムが手にはいるのだろう。
木材だよなーだよねー。
羊 (G) / 普通の羊。角がグルグルしている魔物。 / 頭突き / ー / 檜の木材 / ー / 25文 / 25
案の定、羊の肉を期待した僕がおろかでした。
羊毛も取れない。
羊毛というと、セーターを思い浮かべる人が多いかもしれないが、学校の制服なんかも羊毛で作られてたりするんだよね。
肌触りいいし、ちょっと羊見たとき作れるかなーって思ったけど駄目だった。
さて、羊の攻撃だが頭突きだ。
鹿の場合は角突きだったが、羊の場合は、うん。角殴り鈍器だよね。裏切らない。
そして、肝心のモフモフだが、ガッカリしている。
モフモフ感はほとんど無い。
しかし、モコモコ感は十分に感じられる。
撫でるとゴワゴワといった感じだが、押さえるとモコモコといった感じだろうか。
例えるなら、カーペット?絨毯?そんな感じ。分厚くしてだけどね。
じゃ僕はモコモコ感を楽しんできます。
『では、私エンから杉、檜について、しばしお付き合いください。杉、檜は共に檜科の植物。
杉は、育つときほっといてもまっすぐ育つから、昔から沢山使われているわ。
一方檜はほっとくと横にずれて育つようで、手入れが杉より大変なんですって。
ただ、檜はちょっといい匂いするでしょ。それが高級感あるのだろうね。杉よりも固いし。
なので神聖な場所で多く使われるようになった。このいい匂いは癒される人もいたのだろう高級お風呂にも使われてるわ。
そういったことから、檜は高級、杉は普通の木材と認識してしまう人も多いのよ。実際には、杉よりも檜の方が高め程度なんだけどね。
あっでも、勘違いしないでね。とれる場所によってはブランド品のように高級杉や高級檜もあるからね。
んーまだ終わらないか。じゃもうちょっとだけ。竹について話しましょう。
竹は種類が曖昧な部分が多い植物で、アジア、東南アジア、熱帯等広く分布しているわ。
日本の竹は主に真竹ね。
竹は地下茎と言われる根っこで繋がっているので竹林があっても、沢山植わっているのでなく1つしか植わってない何てこともあるからね。
良く、竹が植わっているところは地盤がしっかりしていて安全というイメージもあるけど、場合によっては竹林1つまとめて崩れるなんてこともあるから気を付けないと。
そうそう、竹の花って知ってるかしら?花が咲くと不吉なことが起きると言われている花よ。
まー滅多に咲かない花が咲くと枯れてしまうのでそう言われても仕方ないわね。
竹林1つ一斉に枯れてしまえば、竹で生計している人には大ダメージだし不吉の前兆と思っても仕方ないことよ。
そんな竹の花言葉は節度なんだけどね。
素人目から見ると竹の花って、稲の花と似てるのよね。大きさは全然なんだけどね。
同じ稲科の植物なのだからかもね。こんなとこでいいかしら。
羊の攻略も終わりボスに挑戦するみたいよ』
ボス部屋に入って驚いた。
そこにいたのは、パンダである。
白黒の見た目がかわいいパンダだ。
しかもなぜか竹を抱えてるよ。
リンもウルウルである。
でも、僕は知っている。パンダは雑食性で熊であることを。
パンダ (Gボス) / 見た目かわいいパンダ。迂闊に近付くと斬られる。 / スマイル / 居合い / 竹材 / ー / 500文 / 500
ちょっと待って、斬られる。居合い?どうゆうこと?。
何か急に難易度上がってない?
スマイル攻撃って何処かの店の商品じゃあるまいし。
敵を癒して近付けてバッサリなのかな。
でも何処に刀なんて持ってるのだろう?。
居合いってことは刀持ってるってことだよね。
僕は、リンを下げゆっくりとパンダに近付く。
スマイル攻撃にメロメロになりそうなのを押さえて。
一歩踏み出したとき、パンダの顔が一気に恐顔になり持っていた竹の節目が別れた。
次の瞬間、パンダの刀は僕の肩に当たる直前、僕の刀がパンダを切り裂きチリにした。
チリになるパンダの刀は、竹光であったのを僕ははっきり目にした。
「エンちゃん。竹材なら農園にあるから、集めなくてもいいよね」『いいよー』
長かった木材集めを終え、ダンジョンを出るのであった。




